3 追記あり ページ3
「君にライバーとしての才能があれば、うちでライバーになる代わりに、誰かの家の居候にならないか？」
そう問われた私は、目を逸らした。私は、ライバー"だった"。しかし、今はもうライバーでいる資格はない。そう思っていたからだ。
「ライバーとしての才能を、証明すればいいんですね。」
彼は頷いた。機材はいくらでも用意すると言ったが、私は首を振った。
「機材はいりません。私にはこの声さえあればいい。」
私は歌を歌った。幼い頃からずっと大好きだった歌を。その歌に身体を揺らす者も居れば、旋律の美しさにおどろく者もいた。感嘆が漏れるものさえいた。
「これで、よろしいですか…？」
歌い終えた私はおずおずと社長の方をむく。社長は、考え込んでいる様子だった。次第に、ぱち、ぱち、と拍手が聞こえてきた。その場にいた誰もが、彼女に拍手喝采を送ったのだ。私はそれに驚きと嬉しさを感じ、また社長に向き直った。
「よし。ライバーとしての素質はあるようだな。君、配信経験は？」
私はもちろん、あります！と答えた。配信なら飽きるほどやってきた。ソフトウェアの使い方もバッチリだ。
「それで、君のアバターのことなんだが…」
社長は、1冊の資料を手渡してこう告げた。
「君には、既に用意したキャラクターを演じてもらう。」
資料の表紙には、煌びやかな蝶の髪飾りが特徴的な美しい女性が、こちらを見つめていた。
✂--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✂
今回はやや短めです。
内容が思い着き次第書いているので、更新不定期ですが、これからもどうぞ蝶夢をよろしくお願いします。
【追記】
社長から渡された資料をホムペツクールで公開しております。宜しければ、ご覧下さい。
http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tyounoyume/
元気をくれるライバー
りりむ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢見る蛍(プロフ) - ひすいさん» ありがとうございます！！！ (2020年8月22日 12時) (
レス) id: 2b7812a210 (このIDを非表示/違反報告)
ひすい(プロフ) - 読み終わりました！参加ありがとうございます！ (2020年8月22日 12時) (レス) id: 13e26514b2 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る蛍(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！ｵﾘｼﾞﾅﾙﾌﾗｸﾞ外しました！教えていただき感謝です…！これからも応援よろしくお願いします。 (2020年8月17日 17時) (レス) id: 2b7812a210 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ｵﾘｼﾞﾅﾙﾌﾗｸﾞを外しましょう、違反になってしまい、低評価が入ってしまいますよ……！文はとても好きです、応援しています！ (2020年8月17日 16時) (レス) id: f9bd0e9f58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢見る蛍 | 作成日時：2020年8月17日 15時
