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それから彼は、よく私の元へ来るようになった。
よく、と言っても仕事が忙しいらしくそこまで頻繁ではない。
けれど頻繁ではないからこそ来てくれた時には色んな話で盛り上がり、私の心の傷も少しずつ癒えているような気さえしてくる程だった。
彼の名前は、不死川実弥さん。
仕事に関しては、「お前は知らなくていい。」と言われ内容は知らないまま。
分かるのは、とにかく忙しい。ということだけ。
そしてその中でも重要な役割を果たしているらしく、
“お揃いだなァ”なんて言われた日には、少しだけ胸が高鳴った。
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『こんばんは』
「あァ」
これで、何度目だろうか。
もう回数も覚えてない程に通ってくれる不死川さんは
強面な見た目とは裏腹に心の優しい方だった。
そして決して私を抱かない。
ここは、男が女を買う場所。
理由は言うまでもない。
なのに、彼はここに来ては時間が来るまで私と世間話だけをする。
よく分からない方、という印象は何度お会いしても変わらなかった。
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kiki11241(プロフ) - 天元オチはないのか( º言º) (2021年5月12日 14時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 音柱編も好きだったけど、風柱編の方が好きでした(^^) (2021年5月12日 14時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ド悶絶だわよ!!! (2021年5月11日 23時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 柚葉さん» 男前な実弥さんに悶絶してくれたようで嬉しいっ! (2021年5月11日 22時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 環さん» たまちゃんいつも褒めてくれる…っ!語彙力無くせたのが私としては嬉しいぜっ!!私もラヴ (2021年5月11日 22時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏海 | 作成日時:2021年5月5日 19時