守りたくて

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,322 hit

探偵...？ページ3

神「俺たち小6の頃から探偵チーム立ち上げてる
　んだ」
樹「探偵？」

まじか？

嘘だろオイ
神「信じてないだろ」

よくわかったな

エスパーかよ

神「俺人の表情読んで感情を感じ取るの上手い
　からね」

ほーん

嘘の音はしないから本当なんだろ

神「俺ら周りと違うじゃん？それで俺腐っちゃ
　ったんだよね。でも大切な友達...仲間がで
　きたからここまで来れた。辛い毎日の支え
　になるんだ」

支え...か

そんなものもう必要としていなかった

正直この状況から抜け出したい

誰も私を愛してくれない

よくできる兄や弟だけに愛を注ぐ両親

学校に友達もいない

そんな生活が...変わるの？

樹「支え...」

神「俺が、みんなに聞いてみる。明日の夜塾で
　会議があるんだけど都合どう？」

樹「塾...多分」

神「帰りは俺が責任を持って送るから」

樹「ありがとう。父様に聞いてみる」

神「えっと...ライン交換しない？」

樹「ああ、はいこれ」

私は連絡を交換して別れる

樹「じゃあ、また」

神「ん、また明日ね！」

なんか元気な人

あの人すっごい優しい音するんだ

初めて信用できるひとに出会ったかも

そんなことを考えながら父親の部屋に向かう

樹「組長、今よろしいですか」

父「あぁ、伊織か。入れ」

樹「失礼します。...今伊吹さんから塾のお誘い
　が来たのですが、入ってもよろしい
　ですか」

父「確か...秀明だったか...。いいだろう。
　迎えは部下をよこす」

樹「あ、伊吹さんが送ってくれると...」

父「なんだ、仲良うなったんか？...ヘマするん
　じゃあねぇぞ？」

樹「...わかってる」

私はこのためだけに育てられたのかもしれない

女だしな

もう、いいんだ

諦めてるし