baseball girl ② (ページ24)

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武田翔太ページ24

球団の中でも人気が高い君は僕の彼女

秘密の関係だから皆は知らない

誰もいない廊下を歩いてると前から君がやって来た

すれ違う時にワザと触れる手が愛おしくって

ギュッと掴みそうになるのを堪える

『A、ユニフォームまた汚しちゃった』

「別に洗うの私じゃないから」

『知ってる。Aと話したかった』

「もっとマシな嘘はないの？笑…今日家行くから」

これを待ってた。家に帰るのが楽しみになるな

なんて考えてると奥からギータさんがやって来た

9「今日Aも飯行くよね？」

「今日は用事があるので…すいません！」

9「聞こえんな笑待っとるけぇ！」

「え！？ちょっと…！！」

チラッと横を見て困った顔をする君

すぐ側にいるけどメールをすればすぐに返ってきた

こんなこと口に出して話せないから

[[どうすんの]]

[翔太の家行く]

[[ギータさんはいいの？]]

[逆にそっち行ってもいいの？]

『いやだ。』

手をギュッと握ると君はすぐに離した

心配する君とは違ってこの空気が僕を本気にさせた

腰に手を回して深いキスを始めると君はすぐに抵抗しはじめる

「翔太っ…見られたら…んっ…どうすんの…」

そっと唇を離して君を抱きしめる

「そういう問題じゃないの！」

『ダメ？』

「ダメだから離して」

『じゃあ今日家に来てね？』

「当たり前じゃん」

君を解放すると可愛いその顔は真っ赤になってる

「ギータさん達になんて言おう」

『もういいじゃん。言っちゃおうよ』

「なんて？」

2「あ！Aー！そろそろ行くよ！」

9「まだ一緒におったんか。早よ行こ？」

『Aは僕の大切な彼女なんで！他の男とは飲みに行かせられません」

なんて言われるかな

ちょっとはカッコついたでしょ？

2「そっか…じゃあね！」

9「ギータさん辛いわ」

「すいません…」

9「Aは謝らんでいいのに笑」

『すいません…？』

9「幸せに出来んかったら俺がもらう」

『渡せません』