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｢ あ！！！はじめさん！！！！！｣
2人が廊下へ出て話していると
遠くの方からはじめを呼ぶ大きな声がした。
本人は誰が呼んでいるか察したようで
ようへいは困った表情で
声の方向を向いた。
金髪に胸元には緑色のバッチと体育委員バッチ
誰がどう見ても 不良 の言葉が似合う少年が
ウキウキしながら向かってきていた。
3年生は 赤色
2年生は 緑色
1年生は 水色
この学校ではそんな配色のバッチを生徒達は
胸元につけ
学年の区別をしている。
現在2人のもとに向かう緑色のバッチを付けた少年は
他の生徒から白い目で見られているが
彼はそんな事を気にする様子もなくはじめに飛びついた。
は｢相変わらず声でかいな〜けんすけ、｣
けんすけ そう呼ばれた彼は
犬のようにはじめにじゃれついている。
その様子を黙って見ていたようへいだったが
少し彼に興味を持ったようで
｢知り合い？｣
そう呆れた笑顔を零し、尋ねた。
は｢そう、家近所でね、幼なじみ？って言うのかな
そんな感じっす。｣
け｢はじめまして！2年2組上村健介です！
あ、体育委員してます！｣
姿勢を正して
胸元のバッチを引っ張りながら言った。
如何にも 体育 が似合う体型で…
自分とは正反対の人間だ
そう思ったようへいだった。
よ｢釣田洋平、よろしく｣
いつも通りのクールさで
あまり関わりたくなさげに返すようへいだったが、
そのクールさに
憧れを抱いたのか目を輝かせたけんすけ。
｢かっこいいですねようへいさん！！｣
そう彼の両手を握っ取って言った。
当たり前のように困惑するようへい。
その様子を腹を抱えて笑いながら見守るはじめ。
困るようへいを無視して
たくさんの質問を投げかけるけんすけ。
その光景はかなり異様だった。
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だ｢はじめ〜ようへいくん〜今日どこで……??｣
その光景を目の当たりにした彼は
眉間に皺を寄せた。
友人が知らない金髪の後輩に質問攻めされていたのだから。
意味がわからない といった顔で
はじめの横に行く。
だ｢な、なにこれ、｣
は｢おいらの幼なじみ、けんすけ、なんか
ようへいくんがクールでかっこよかったみたい 笑｣
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作者名：琉 | 作成日時：2021年2月17日 17時
