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軽く自己紹介が済んだあと
だいちはやっとトイレに行くため席を立った。
はじめはともたかの傍にピッタリで
せっかくのみんなでの談話にも入らずにいる。
そんなひっつかれている彼は
困惑した様子で相槌だけ発していた。
その様子をよく思わない男が2人
たなざわと、ようへいは
死んだような目をして楽しいフリをしていた。
何も知らない分からないけんすけは
やっと来てくれた同級生に対して気持ちが高まり
楽しそうに世間話を持ち出していた。
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だいちが部室に戻ってくると
その異様な空気感に一瞬嫌な顔をした。
けんすけが話を繋げてくれてるからいいが
いなかった事を考えると寒気がする。
そんな様子でだいちは
ようへいから1番離れた場所に座った。
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世間話が底をつきそうになる頃
部室には夕日の光が差し込む時間になっていた。
窓側に座っていたようへいに
オレンジ色の光が当たる。
本人は何も気にしていないようだったが、
彼をの事を想う だいち と けんすけは
その美しさに静かに見惚れていた。
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よ「そろそろ帰ります？」
だ「そうだね、」
その言葉で皆が帰る準備を進める中
ともたかははじめにとある相談をしていた。
と「僕のゲーム友達に、野球部入りたかったけど
親に反対されて萎えてるこがいるんですけど、」
は「うん、それで？」
と「その子ホラー映画好きで、いや、怖がりらしいんですけど。でも優しくて面白いんですよ。」
は「連れてきたいと？」
と「はいぃ、」
は「いいんじゃない？ ともたかがそう言うなら
俺は反対しないよ。」
そう言ってともたかの頭を撫でるはじめ
一目惚れかつ彼のことを溺愛してしまったはじめは
怖いくらいにずっと笑っていた。
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そんな2人の姿に
焦りを感じるようへいとたなざわだった。
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作者名：琉 | 作成日時：2021年2月17日 17時
