とま凸 ページ44
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てつやside
僕は昔から人の笑顔を見るのが好きで
友達や家族を笑わせるのが大好きだった。
自分で笑ってくれるのが幸せで、
それは大人になった今も変わっていない。
けど
ひとつだけ変わったことがある。
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お気に入りの笑顔を見つけたこと。
お気に入り、というか、
1番大好きな笑顔をこの年で見つけた。
それが、メンバーのトマトクンの笑顔だった。
ともたかさんは普段から無邪気で
たまに 頭おかしいんじゃないか ってくらい変な意見を言うこともある。
第一印象は好青年。
笑った時に見える八重歯が可愛くて
お腹をかかえて笑うくせを見るのが好きだった。
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と「お〜、てつ〜また太った〜？」
て「え、いやあんまり変わってないですけどね」
と「ふ〜ん、はいこれ」
返事を軽く流され差し出されたのは
黒い丸のサングラス。
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て「……誰が紅の豚ですか、笑」
と「ははっ、ほんとにてつやはなんでもひろって
突っ込んでくれるから好きだな〜」
そう笑いながら言ったともたかさんは
飽きたのかふらふらとトイレに行ってしまった。
「ほんと和むよ2人見てると」
やり取りを編集片手に見ていたようへいくんが呟く
て「僕も、ともたかさんの笑顔好きです」
よ「お、告白かな？」
て「違いますよ 笑 」
よ「へぇ〜てつやにも春が来たか〜」
て「まだギリギリ冬ですけどね……」
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まだまだこれからな僕だけど
いつか僕自身があなたを大笑いさせられるような
すごい人間になりたい。
そんな未来を期待して、
ノートパソコンに手をかけた。
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作者名：琉 | 作成日時：2021年1月13日 16時
