やふけん ページ15
.
けんすけside
俺はようへいさんを目で追うようになった。
それがいつからだったのかは分かんない、
気づいた頃には夫婦扱いされていた事もあるし
みんなでホテルに行った時は
ふざけて匂わせで2人で裸でベッドに入ったし
いつの間にか好きになってしまっていた。
.
ようへいさんとリビングに2人きりだった。
はじめさんとたなっちさん、てつやさんは
動画の撮影をしていて
トマトクンとだいちさんは他の動画に使うものを
買い出しに行ってしまった。
け「ようへいさんここの編集教えてください」
よ「お、いいよ」
誰にでも優しくて年上で頼れるようへいさん、
もちろんみんなに同じような態度をとるわけで
少しヤキモチ妬いてる自分がいた。
少しだけ悔しかった
よ「…………こんな感じかな、けんすけ聞いてる?」
け「あ、はい!ありがとうございます」
よ「なにどうしたの」
け「……たまには甘やかしてください」
よ「どしたん疲れてる? 甘えたい気分なの?」
け「そんな感じです…」
よ「そっかそっか、頑張ってるよけんすけは、」
そう言いながらようへいさんは俺の頭を撫でた
ちょっと雑で髪がボサボサ、でも心地よかった。
よ「いつでも甘やかしてあげるから」
け「はい……」
ずっと撫でられ続けていて
少しずつ意識がふわふわしてきた気がする。
眠たいです
そう伝えると、ようへいさんは
ちょっとお昼寝でもしようか、
そう言って一緒に隣の部屋に行った。
隣に寝っ転がったようへいさんは
肘をついて頭を支えた体勢で俺の頭を撫で続けた。
よ「おやすみけんすけ、少し休みな」
け「すいません…おやすみなさい、」
よ「いいのいいの、寝るまでいるよ」
ようへいさんの優しい笑顔を最後に
ふわふわしていた意識を手放した。
.
.
.
『けんすけ、いつでも甘やかしてあげるから
もっと俺に依存してよ……。』
.
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:琉 | 作成日時:2021年1月13日 16時