けんだい ページ13
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だいちside
今日は撮影が休みで暇だったから
家にけんすけを呼んだ。
正直誰でもよかったのだけれど
けんすけが1人でHAPで編集をしているという話を
ともたかから聞いたので
たまには2人で過ごしてみようかと思った。
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け「休みの日ってなんかつまんないっすよね」
だ「そうだね〜でも休むのも大事よ?」
け「分かってますよ!」
けんすけを家に招き入れてから1時間
2人してお腹がすいたので
コンビニに買いに行こうと提案したけど
だいちさんの手料理食べたいです!
そういつもの笑顔で言われたので作ることにした。
だ「ん〜、卵あるしオムライスでいい?」
け「はい!なんか手伝いますか?」
だ「ううん大丈夫、あ俺のパズドラやっといて!」
普通にオムライスを作る。
でもなぜかけんすけのことが気になって
いつもより集中力が欠けていた気がする。
作っていた時の記憶がなくて
気がついたら
焦った顔をして俺の両手を握っているけんすけがいた
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だ「え……あ、ごめん」
け「けが、してないですか?」
だ「うん、大丈夫、ごめんごめん」
下を見ると割れた皿が散乱していた。
自分が落としたのかな、珍しい。
け「ごめんなさい作らせて、疲れてましたか?」
だ「ううん!なんか、集中力出来なくって」
け「なにか悩み事でもあるんですか〜?」
けんすけは屈んで皿を片付けながらも
俺の事を見上げて言った。
さっき握られた両手が熱くて
何も考えられなくなって突っ立っていた。
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なんで俺はこんなに緊張してるんだろう。
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作者名:琉 | 作成日時:2021年1月13日 16時