9滴目 ページ9
咄嗟に足元に目線を移して体勢を立て直してから患部に手を当てる。
っ…右足やったな、これは捻挫と若干の亀裂骨折か?
人外の吸血鬼だからか体内部でも回復力は人間よりも格段に早い。
…完治3時間ってとこだな。
何も無かったかの様に家の玄関に向けて足をこれ以上痛めない様に歩き出す。
扉を開け、玄関に入った途端に執事服をきた女性が走り寄って来た。
ru「A様、おかえりなさっ…足、どうされました!?」
(ただいま帰った、ルイ。だが心配し過ぎだ。
(着地ミスって捻挫と亀裂骨折程度だけだ。
彼女はルイ。rui⦅オリキャラで名前固定です。⦆
眷属 兼 執事メイド(?)
家を1人で切り盛りしてくれる、大切な家族。
…ルイとの出会いの話はまた今度、別の機会に。
だが眷属特権で自分の考えてる事読み取れるから書かなくて済む…ありがたい。
ru「亀裂骨折!?…A様、後で治療ですからね。
っあ、夕食は出来ておりますので食堂で商品の子達を。」
(あぁ、ありがとう。
ルイに少しだけ支えられながらゆっくりと食堂へ向かう。
…え?ルイが何故彼らの事知ってるか?
その問いは眷属特権のテレパシーが答えだな。
勿論帰る途中で連絡入れたさ。
じゃなきゃ彼らの食べる量とか風呂とか諸々、用意出来ないだろ?
食堂に近づくにつれて美味しそうな匂いが漂う。
今日はホワイトシチューとハンバーグ、か?…チョイスは合っているのか?どうなんだ?
ルイがドアを開けるとテーブルには食事が並んでいた。
(お、新しい机と椅子…良い家具選んだな。
ru「っふふ、お褒めに預かり光栄です。
飲み込めやすいシチュー物と子供が好きそうなハンバーグで御座います。
では、A様?」
私は頷き、メモ帳を出し文字を書く。
[出すぞ]
彼らを【シャドウボックス】から出す。
出た途端、彼らは一瞬にして自分達から距離を取った。
いきなり動いたら傷開くだろ、馬鹿なのか?
自分はメモ帳を仕舞い、ルイは彼らに向かって話し始めた。
ru「私はこの家の管理をしているルイと申します。
A様の眷属で御座います故、言葉代行致しますね。
これから宜しくお願い致します。」
完結な自己紹介と、綺麗な礼儀作法を披露したルイに驚愕を隠せない彼ら。
…商品の立場上、丁寧な言動を示されたのは初めてなんだろうな。
(ルイ、自己紹介ご苦労。
(さてと…さっき伝えた事を彼らに伝えてくれ。
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あまね(プロフ) - おい……まだかよ更新…おっそ…べっ……別にお前のくっっそ最高な小説待ってるわけじゃないんだからね!続き読みたすぎて発狂なんてしてないんだからね!! (8月2日 21時) (レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 更新.........頑張れ (2021年12月28日 3時) (レス) @page27 id: 3feca44e03 (このIDを非表示/違反報告)
慈雲 - めちゃくちゃ面白いです!更新まってます!! (2020年11月4日 0時) (レス) id: f7e72b396d (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 初コメ失礼しまーす この小説好きすぎるんだが?あとその曲全部知ってるっていう神展開。これからも頑張ってください!! (2020年10月13日 20時) (レス) id: 8cd7382435 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - え、え、その曲知ってるんすか?(ひとつ目の曲)マジで神曲ですよね!!!仲間だー!!!!更新待ってます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁レイ | 作成日時:2020年5月29日 23時