6滴目 ページ6
目を開け彼らを見る。
すると彼らは何やら小声で話し合っていた。
考えを止めた自分にまだ気付いていないので、仕方なく少しだけ待った。
が、そういえば自分は買主だから待つ必要は無いと結論付ける。
文字を書いてから指を鳴らし、注意を此方へ向けさせた。
[考えが纏った。大事な話だ]
彼らは自分に吃驚したのか少し怖がっていたが、“コクリ”と頷いた。
[先に言っておく。自分は人外種族の吸血鬼だ。
君らには危害は加えないが覚えておけ。]
そう伝えた瞬間、彼らは様々な態度を示していた。
恐怖、混乱、困惑、動揺、拒絶…そして
興味
何故この状態で興味なのかは理解しづらかったがこの感情、これが最も意外であった。
興味を持ったのは黒と茶。
ギスギスした雰囲気の中
茶「ご、ご主人…様。」
茶が問いかけて来た。
なんだ、と言う意味で茶を見る。
茶「ご主人様は本当に吸血鬼…なのですか?」
ご最もな質問、疑ってきたのは無理もない。
伝説上の吸血鬼なんぞ自分も証明して欲しいもんだし。
…だが吸血鬼の証明は至難の事。
何故なら自分には吸血鬼特有の弱点が無いから。
[諸事情で証明は難しいが、人外の証明で良いな?]
と、手持ちのナイフを取り出し…
自分の腕に深く大きく傷をつける。
全員「っ!?!?!?」
…毎回思うがやはり少し痛いな。
腕の傷を彼らに見せつける。
当然、当たり前の如く血が出続け…ない。
数秒すると手品の様に傷は元々なかったかの様に回復する。
全員「えっ!?」
…そして少し意識して能力を使う。
【ブラッドアームズ、短剣】
流れた落ちた血が浮かび上がり、10本の短剣へと形を成す。
っあ、ついでに返り血も忘れずに。+2本
12本の短剣が自分の後ろへと、まるで守る様に浮遊する。
【ブラッドアームズ】は血を自由自在に操り、質と量は出血量に依存する能力。
神様が快くくれたな。(暗黒微笑)
全員「っひ!?」
彼らはこの奇怪な現象に怯えた。
こればかりは理論でも説明が付かないからな。
これくらいで証明は良いだろう。
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あまね(プロフ) - おい……まだかよ更新…おっそ…べっ……別にお前のくっっそ最高な小説待ってるわけじゃないんだからね!続き読みたすぎて発狂なんてしてないんだからね!! (8月2日 21時) (レス) @page27 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
春猫(プロフ) - 更新.........頑張れ (2021年12月28日 3時) (レス) @page27 id: 3feca44e03 (このIDを非表示/違反報告)
慈雲 - めちゃくちゃ面白いです!更新まってます!! (2020年11月4日 0時) (レス) id: f7e72b396d (このIDを非表示/違反報告)
花火 - 初コメ失礼しまーす この小説好きすぎるんだが?あとその曲全部知ってるっていう神展開。これからも頑張ってください!! (2020年10月13日 20時) (レス) id: 8cd7382435 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん1 - え、え、その曲知ってるんすか?(ひとつ目の曲)マジで神曲ですよね!!!仲間だー!!!!更新待ってます! (2020年10月10日 14時) (レス) id: 4fdb0260c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁レイ | 作成日時:2020年5月29日 23時