吸血鬼は子供達を落札した。【wrwrd!】

19滴目＋作者から ページ19

一気に空気が重くなり誰もが無言を貫く…勿論、自分もルイも喋る気は無い。



静かな空間には時計の秒針の音が響く、が…









黒「ックハハハハハ！」


全員「っ！？」





いきなり黒が笑い始める。


赤「…なんや、黒さんお薬案件か？」




ん？お薬案件…？黒はヤク漬けされてたのか？



黒「諸君！気が付かないのか！？
主の目の前で堂々と意思表示の態度を取った事に！」



全員「っ！！」




この瞬間まで、全員が黒君を見ていたが、彼らは一気に視線を自分達へ向ける。


あ、無視ではなく忘れていたのか。


っつうか意思表示の態度でこんなに怯えるとかロクな主人にしか会ってないんだな。







ru「……。」ﾆｺﾘ

ルイは笑顔で彼らの視線を受け止める。




対する自分は真顔…何故か？

興味はない、が気になりはする。矛盾と思うが実際そうとしか言えない。



黒「主に問う…何故我々に手をあげない？」




(この程度で手あげる必要性が無いし、余程の事が無い限り家族に手は出さん。



ru「この程度で手をあげる必要が無く、
よっぽどの事が無い限り家族に手は出さないと。」




黒「…では我々を買って早々に家族だと言うのは何故？」



(…理由なんて必要か？要らないだろ。



ru「明確な理由は無くそもそも理由など必要無いと。」




黒「…理由も無しに我々を家族にするのか？」



(家族、家族、家族とウザいなぁ…何故家族に嫌悪感を持つ。


(理由？ならば買ったからだが。





ru「…家族、家族とウザい。家族に対し何故嫌悪感がある。
無理矢理考えるのであれば買ったから、と。」


黒「そう、か…」








黒も黙り込んだら話が進まなくなるからどうにかして欲しいものだが…？


黒「諸君、主らの思考は恐怖のものでは無い。」




っあ、案外早く復帰したな。





黒「…だからっ、最後くらい…少しだけでも頼っても良いでは無いか？」



全員「……っ」



…黒が弱音を吐いた？意外だな。精神病んだか？



恐怖、希望、疑念、信用、不信、安心、不安。

と、様々な感情が入り乱れる静寂。









異様に時計の秒針が鳴り響き、空気の重さを物語っていた。







___

【感謝】

評価とお気に入り登録ありがとうございます。
星が赤く煌めいていました、感謝申し上げます。

久しぶりに投稿しましたが内容に矛盾が生じていないかとても不安です。


ゆっくり更新ですが【どうぞ続きをお楽しみ下さいませ。】



以上、作者からでした。

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