＊かき氷 【轟】 ページ8
『轟君！氷ちょうだいー！！』
「すっげぇ急だな、怪我でもしたのか？」
『違うー！けど、今すぐちょうだい！！』
「別にいいが……」
ボソッとだが「Aのためなら…」と言いながら氷を作ったのだが、氷を受け取った瞬間Aは、「氷貰ってきたよーー！！！」とクラスメイトが大勢居る方に行ってしまったので、全く聞こえてないのだと思う。
Aがそういう奴なのは知っている。
だが、少しは聞こえてたらいいなと思っていたが…
というか、アイツらは氷を使って何をする気なんだ。
俺は気になってAが向かった方に歩み寄った。
すると、Aの席で謎の機械…？
俺にはよく分からないものが置いてあり、それを囲むようにクラスメイトが居た。
「あ、轟君！氷ありがとうね！」
『その顔なにするか分からないなー！！デク君！！説明よろ！！』
「えぇ！？え、えーっと、今ね轟君の氷を使ってかき氷作ろうと思って…」
「かき氷？」
あれか、夏に食べる氷のお菓子だったはず。
ただ今は冬と言う季節なんだが…
多分、いつものAが突然始める無茶ぶりみたいな奴だろう。
『轟君も食べるー？』
「……食べる」
「よし！なら気合いいれて作るよー！」とAは言って、
かき氷を作るであろう機械に付いてるハンドルを手にし、勢いよく回し始めた。
器に細かい氷がふんわりと入っていく中、
俺はずっと、Aが笑顔でハンドルを回している姿を微笑ましく見つめた。
すると、かき氷は出来たのか、Aは氷がこんもり盛り付けてある器を持って、ピンク色のかき氷用シロップをかけていた。
そして……
『はい、でーきた！！轟君あーん！』
その言葉に俺を含めたクラスメイト達がピシッと石のように固まった。
Aがそういう奴なのは知っている、だがこれは…予想外すぎて俺もびっくりする。
俺の前に突き出すかき氷が盛り付けてあるスプーンに、どうしようかと悩んでると爆豪が口を開いた。
「おい、半分野郎！お前が食わなかったら俺が食う！！！」
『ん？爆豪君食べる？』
と言って、爆豪の方にスプーンを向けようとするので、
すかさずAの腕を掴んでスプーンを口に含んだ。
「テメェ！！！」
『轟君、美味しいー？』
「あ、あぁ……」
恥ずかしくて味が分からなかったなんて言えなかった。
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菴火(プロフ) - 涙さん» こちらこそよろしくお願いします！！こんな奴ですが、気軽に話しかけてやってください…！( ´^o^` ) (2017年3月19日 23時) (
レス) id: 4ef8debd1c (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 菴火さん» ほんとですか!?じゃあ、これからよろしくお願いします!! (2017年3月19日 23時) (レス) id: 90dfa1d00c (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - 涙さん» 更新する度ですか！？嬉しいお言葉…ありがとうございます！お友達なりたいですーー！！ (2017年3月19日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 菴火さん» 更新する度読んでます!!あの、もしよかったら友達になりませんか!? (2017年3月19日 22時) (レス) id: 90dfa1d00c (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - 涙さん» 感想ありがとうございます！思いついた話を書いていくので、更新が凄い遅いと思いますが、また読んでもらえると嬉しいです…！ (2017年3月15日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菴火 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/509/raru1216/
作成日時：2017年3月10日 1時
