＊似た者同士 【緑谷】 ページ6
私と緑谷君は個性のせいでよく怪我する。
「わぁぁぁ！！！Aさん、大丈夫！？」
『右腕にギブスの緑谷君には言われたくないかなー』
窓からオレンジ色の光が差し込む教室には、怪我をした二人しかおらず、
そんな静かな教室に二人の笑い声が響いた。
ちなみに私の今日の怪我は、右足首が折れてしまっただけである。
そのため、松葉杖をついているが慣れた事なんで、上手く扱いながら席にある鞄を手にした。
「あ、僕が持つよ！！」
『いやいや、怪我人に持たせれないよ』
「僕も男です！頼ってください！！」
なんて、怪我してない方の腕でガッツポーズしながら言うのだから、
少しカッコイイなと思いながら鞄を渡した。
『ありがとうねー！』
「え、えぇ！？あ、は、ははは、はい！！」
『あっ………』
緑谷君が突然顔を赤くするのだから、どうしたんだと思うと
よく考えれば私、緑谷君のふわふわの髪を撫でていた。
バッと緑谷君の頭から手を放し、何回も謝り続けた。
「そんな謝らなくても大丈夫だよ！！」
『で、でも…！』
「な、なら…………
僕も撫でてもいい？」
そう言う緑谷君は、さっきより顔赤くさせていたためか、
それとも緑谷君が言った言葉のせいなのか、私も釣られて顔を赤くさせていた。
言って別に拒否する理由もないので、黙ってコクンと頷いた。
近づいていく緑谷君の手に、心臓がバクバクと煩い。
静めようとギュッと目を閉じたりしたりするが、
全く静まる事はなく、緑谷君の手は私の髪に触れた。
触れたと思いきや、一回手は放れて、
少しの間が空いたがすぐに頭を優しく撫でられた。
「わぁぁぁぁ！！！あんま見ないで！！」
『うわっ！？緑谷君！！』
恥ずかしさで耐えきれなくなってしまった緑谷君は、撫でた手で私の目を覆い隠してしまう。
突然の事でビックリしたが、緑谷君が落ち着くまで、あまり抵抗せず待つ事にした。
すると、頭に一瞬だけだが何かが当たる感触があった。
そして、そのすぐに緑谷君の手は放れて「か、帰ろっか！」と言いながら、
教室を出ようとする緑谷君を見て、ふと気づいた。
右腕はギブスで動かせない、左手は私の目を……
『っ……！！ず、ずるいよ、緑谷君！！！！』
そう言って、私も教室を出た。
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菴火(プロフ) - 涙さん» こちらこそよろしくお願いします！！こんな奴ですが、気軽に話しかけてやってください…！( ´^o^` ) (2017年3月19日 23時) (
レス) id: 4ef8debd1c (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 菴火さん» ほんとですか!?じゃあ、これからよろしくお願いします!! (2017年3月19日 23時) (レス) id: 90dfa1d00c (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - 涙さん» 更新する度ですか！？嬉しいお言葉…ありがとうございます！お友達なりたいですーー！！ (2017年3月19日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - 菴火さん» 更新する度読んでます!!あの、もしよかったら友達になりませんか!? (2017年3月19日 22時) (レス) id: 90dfa1d00c (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - 涙さん» 感想ありがとうございます！思いついた話を書いていくので、更新が凄い遅いと思いますが、また読んでもらえると嬉しいです…！ (2017年3月15日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菴火 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/509/raru1216/
作成日時：2017年3月10日 1時
