感情 ページ26
「……ナユぅ…。ごめんなさいｯ…！ごめんなさいｯ…！
行かないで…！帰ってきて…！
お願い…お願いだからぁ！」
towacoさんが私を抱きしめてくる。
しかも謝りながら。
…この人は昔、どんな事があったのだろう。
ずっと謝っている。この人は泣かなさそうなイメージがあったからちょっと意外だった。
「…会いたいですｯ…ぅあｯ…！」
私は泣きじゃくるtowacoさんを抱き返す事した。
「…大丈夫だよ、towacoさん。
そんなに悲しそうな顔をしないで。」
「私のせいでｯ…！！ごめｯ、なさい…ごめんなｯ…さい…！！」
「towacoさん、ゆっくり呼吸しよ？
大丈夫。大丈夫。息を吸って、息を吐いて。」
ぽんぽん、と背中を叩くと落ち着くのか泣く声が小さくなっていった。
「上手だよ、あともうちょっと頑張ろう…！」
苦しそうな呼吸から、落ち着いてきた。
「…大丈夫だよ、towacoさん。」
「………」
「…towacoさん？」
「……私は今、何を…。」
お、どうやら落ち着いたみたい。
すると私を抱きしめていることに気づいたのか即座に離れられた。
「…ｯ！何で私があなたを…？」
「…towacoさん。うなされてたんだよ？
ずっと謝ってたし…それに泣いてた。」
「…泣いてた？…この私が？」
「うん。towacoさんって泣かないイメージあったからちょっと以外。」
「…泣かないイメージは合ってるんですけど泣けなかったんですよね。
昔に、感情を捨ててしまったので…。」
「…なんでそんなことを…。」
「二度と思い出したくないから。
…その為にはそれしか思いつかなかったんです。
…でもやっぱり心の中では覚えてるんですよね。
ずっとずっと忘れられないものが。」
少し鼻声で訴えてくる。
「…そっか。」
「…夜遅いですが、私の昔話お聞かせしましょうか。」
「…いいの？」
「はい。
これは戦争が始まっている時のお話_____」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
でんち(プロフ) - コメントありがとうございます。好きと言って下さり嬉しいです...ｱﾘｶﾞﾄｳ...ｱﾘｶﾞﾄｳ...頑張って更新するので気長にお待ちくださいm(*_ _)m (2018年7月30日 16時) (
レス) id: 583bffaab3 (このIDを非表示/違反報告)
結季 - 初めまして！小説を読ませて頂きました…めちゃ好きです、いいですねこれ…語彙力無さすぎて伝わりませんがめちゃ好きです… (2018年7月28日 7時) (レス) id: 717338bb0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五月雨 | 作成日時：2018年6月22日 18時
