1話(夢主side)宮廷秘書へ1 ページ2
ゼン様が街に来てくださったあの日
私たちは絶望の中にあった
原因不明の病がはやり
村の人々が次々とかかった。
誰も外に出なくなって、
数日前まであんなに活気あったのが嘘のように、村は静まり返っていた。
聞こえるのは、すすり泣く人の声と苦しむ人のうめき声だけ
王城からも離れ、隣町も遠いこの村
私たちは国から見捨てられたのだ
ここで死んでいくのだと
思い始めていたそんな日のことだった
「遅くなり誠に申し訳ない！！」
土下座せんばかりの勢いで
頭を下げている、私と同じぐらいの少年
「ゼン・ウィスタリアだ。今に救助のものがくる。それまでどうかしばらく耐えてくれ」
申し訳なさそうな、今にも泣き出しそうな、それでいて意志の強い瞳
「ゼン様！これ以上は危険です！どうかおさがりください」
お付きのものに止められ
ゼン様はすぐに連れ去られてしまったけれど、国に見捨てられていなかった、その希望が私たちに力をくれた。
ゼン様の言っていた通り、国屈指のお医者様や薬も運ばれてきて、村の病はどうにか落ち着いていったのだった。
あの時、私は心に誓った。
ゼン様のお役に立ちたい、と。
この人のために働きたい。
そう思い、身分も関係なく受けられる役人試験を目指して猛勉強した。
役人試験まであと数ヶ月。そんな時、国から急な知らせが入った。
「宮廷秘書募集」
(そんな役職があるんだ….)
初めて聞く役職だったけれど、今勉強している内容も試験で活かせ、その後は面接がメインだったので、受験をしてみることに。
(役人試験の練習にもなるし、最終面接ではゼン様に会えるかもしれない！)
私は急いでお城へ向かう準備をした。
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鈴花(プロフ) - ルイちゃんさん» ありがとうございます！！すごく嬉しいです。私自身、オビはもちろん赤髪の白雪姫が大好きなので、それが伝わっていたら嬉しいです。これからも続き読んで楽しんで頂けたら嬉しいです。コメント本当に励みになります。ありがとうございました！ (2019年3月25日 10時) (
レス) id: 159a7c7ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ルイちゃん(プロフ) - すごく読みやすくて続きがはやく読みたくなります！ 主人公の性格も好きですし、オビの性格も大切にしてる所や、他の人たちの性格も変わらずに考えているところがとてもすごいなと思って読ませてもらってます！ これからも楽しみにしてます！ そして応援してます！！ (2019年3月24日 22時) (レス) id: 37d47bd104 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！！コメント頂けて本当に嬉しいです！すごく励みになります！続き、頑張ります。 (2019年3月6日 20時) (レス) id: f3aea80934 (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく面白いです！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年3月6日 18時) (レス) id: a241b2fb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴花(プロフ) - やのぴょんさん» ありがとうございます…！読んで頂けるだけでもすごく嬉しいのに、感想まで本当に嬉しいです！続き頑張って書きたいと思えました！ありがとうございます！ (2019年3月5日 21時) (レス) id: f3aea80934 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴花 | 作成日時：2019年3月3日 21時
