前編 [チョコレヱト] 【黒太宰】 ※月神琉夏 ページ23
-月神琉夏リクエスト有難う。
黒太宰設定♪
『ん〜我乍ら上出来なのであります!!』
と、もう一粒頬る。
『チョコレヱトとは神の使いか。』
滑らかな舌触りに甘み。其れプラスのアクセントとなるほのかな檸檬の味と香り。
ふと時計に目をやると針が指すのは午後7:30。
『駄目だ‥‥‥遅刻するっ!』
鞄の中に小箱を入れ急いで家を後にした。
―――― ・ ―――――――――――― ・ ――――
『太宰幹部遅れて申し訳ございません。』
前に立つ太宰幹部に頭を下げる。
「遅かったね。‥‥‥‥何てね。未だ待ち合わせの三十分前なのだよ?」
と頭を上げ給えと云われ頭を上げた。
隣に来た太宰幹部に肩に手を置かれ引き寄せられる。
「謝るとすれば、時間の事では無いだろう?」
『‥‥‥‥あの、心当たりが‥‥‥無いのですが‥』
「だろうね。」
「はぁ、此れだから私の部下は。」
『申し訳御座いません。』
其の言葉に素直に傷付いてしまう。
私は太宰幹部の補佐をしている。然し、自分でも何故史上最年少幹部であるこんなに
大きなお方の幹部補佐を任命されたのか分からない。
私の考えは吐息が掛かるほど太宰幹部の口が耳許に寄せられたことで現実に引き戻された。
「忘れたのかい?‥‥‥君が――――――
【 私のモノにだという事を。 】
『‥‥‥忘れる訳がありません。』
そう。私は太宰幹部の彼女でもあるのだ。其れで今日は逢引の約束をしていた。
然し、其れと何の関係がある? 気に障るようなことを‥‥何もした覚えが無い。
‥‥‥あ、思い出した。
太宰幹部の方に向き直り鞄から小箱を取り出す。
『遅れて申し訳御座いませんでした。バレンタインのチョコレヱトを持って参りました。』
と、其れを渡す。
「違う。」
『では何を』
次の瞬間私は、視界が黒で染まり前から温かさと鼓動を感じていた。
腰に回されている腕に抱き締められていると云う事を理解する。
『太宰幹b「「其れだよ。』
顔を上げると何時もの光の無い目に戻っている。
「何時になったら其の呼び方と堅苦しい敬語を止めてくれるのだね?」
『然し私は』
「君は私の補佐であり、恋人だろう。‥‥‥何故そんな簡単な事が君には分からない?」
『申し訳‥‥‥ごめんなさい。』
そう云うと私を捉える視線が幾らか柔らかくなったような気がした。
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月瀬ゆうめ(プロフ) - りーこさん» 良かったです♪きゅんとするって云われるととっても嬉しいです(*^^)v (2019年6月25日 15時) (レス) id: b4fecee61f (このIDを非表示/違反報告)
りーこ - 双黒の結婚式 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 140e75a81a (このIDを非表示/違反報告)
りーこ - とてもキュンとしました。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 140e75a81a (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - 凍てつく闇さん» 全然そんな事無いですよっ!!私だって感謝しかありません!!チャットにならないように返信不要です♪良かったらボードに行きませんか? (2018年11月24日 18時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
凍てつく闇(プロフ) - ああああ!そして優しい月瀬ゆうめさん!本当に…!感謝しかない!←今に嫌われそうな程ウザい勢い (2018年11月23日 19時) (レス) id: 6a03f091fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月瀬ゆうめ | 作成日時:2018年9月9日 17時