何者。 ページ7
私は“拳銃”を握る仕事をしていた?
考えてしまうのは、必然だった。
ルパン達といた時も、そんな機会が来ることはなかったし何なら馴れないモノはトラブルの元だからと、触らせて貰えなかった位なんだから…
でも、例えそうでも…。
「Aお姉さん!白谷お姉さん!」
はやく並ばないと観覧車乗れない!と急かす歩美ちゃんに分かったよ!と笑って彼女に手を引かれて歩く。
携帯には可愛い紫のイルカのストラップ。
携帯を取り出す度に揺れるそのストラップに自然と頬が緩むのは仕方がない…
今は純粋に楽しもう。
それが結論だ。
─────────
「楽しかったね!」
「腹減ったなぁ!」
「元太くんそればっかりですね…」
光彦だってと話す3人の半歩後ろを歩きながら楽しかったなぁ…と小さくこぼした
「Aさんは、ご旅行へは行かれないんですか?」
いつの間にか隣にいた昴さんの言葉。
『旅行…ですか。』
旅行かぁ…スケーター時代がそもそも旅行の様な…あ、でも観光とかしてないから…あれは旅行に入らないのか。
『あるとは思います…唯、しっかり覚えてはないですね。』
多分、連れられた事もあったのだろう。
記憶は、朧気だけど…
『でもきっと、今日みたいに楽しんでた。』
今世の両親の顔は覚えている。
唯妙に実家には写真が少なかった様な気がした…
その理由は兄様が言ったように両親の職業がFBIなら、仕方がなかったのか…。
でも、どうしてか腑に落ちない事があるとすれば…
「Aさん、銃とか持った事。あったりするの?」
『え、あぁ…ない…はずなんだけど。』
どうかした?と首を傾げた私に、突っ込んだのは昴さんだ。
「あの構え方…ですよ。」
あの構え方…か。
やっぱり不審かな
『上手く、説明出来ないなぁ…兄様通さなきゃ。』
これは絶対事項。
下手に私が先にでれば、それは何時しか兄様の軌跡を…作り上げてきたナニかを壊す気がする。
『まだ、確信がないから言えない。』
そういって口を噤んだのは仕方がない、でもどうしてだろうか?
どうしようもなく、あの感覚が“懐かしい”とも思える
芯のあるあの声の持ち主
兄様に逢えなかったあの3年間と同じ様な“感情”を抱いている。
貴女は誰?
「A…行きましょ?」
『…!うん…有難う白谷さん。』
キュラさんが一瞬…その人と、重なった様に見えた。
きっと貴女は、私の味方だったんだと心に吐き出す。
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kurutan0817(プロフ) - この作品はもう完結ですか?? (6月1日 21時) (レス) id: ced99463ad (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - え、完結したんですか、、?してなかったとしたら更新頑張ってください! (2022年8月28日 19時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 喜怒哀楽さん» バシバシ!!夢主の姉貴と兄貴……凄い寝相なんですね。兄貴の方は大丈夫なのかな?ヒスコさんの殺気は恐いだろうし… (2020年7月27日 18時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 猫大好きさん» 猫大好き様コメントありがとうございます!!!あれがデフォなお兄様ですッッッきっと頼りになる時は頼れるんですッッッ(かっこいいお兄様は何処じゃろうか…)←あれれおかしいなッッッ (2020年5月12日 7時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - yukimaru0309さん» yukimaru0309様コメントありがとうございます!どタイプッッッあ理がとうございます!執筆者歓喜しております!!無理せずに頑張ります! (2020年5月12日 7時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2020年1月19日 4時