【名探偵コナン】兄が救済している様で。Part2

尊い。 ページ20

唯の本音だった。

零した言葉は飾らぬ儘の、昔の私の言葉

今の私には、昔には無かった母や父が居た…祖父や祖母に甘やかされ、可愛がってもらって心底大好きでどうしようも無い兄が居る。

思い出の中に、昔焦がれた暖かな思い出がある。



何時か、願った話

家族ってどんな存在？

ふたりぼっちの姉妹…家族像は幾らでも、お互いに夢を見た時もあった。


「AはAだからな？」

『有難う、兄様…』

分かってる。今の私は今の儘。

知った事で変わる事はほんの少し…

零した(思い出した)数だけ、失った数だったのか得た数なのか…入り交じった感情の雫が止まるまで…本当に時間が掛かった。



きっと兄が生きていると安堵して以来の大号泣だ



──────────

『落ち着いた…』

顔面大惨事だったと思うし、哀ちゃんやコナン君には大人としての尊厳とは？のレベルで泣いてしまった情けなさで一杯

「スッキリした顔してるね…」

『多分スッキリしたんだよ新一君。』

思い出したからか、普段の雰囲気より少しだけ変わるのは当たり前か…哀ちゃんが少しだけ驚いている。

「まるで射撃の時の雰囲気…」

『んー…元々の性格が男勝りだったからかなぁ…』



言えない…一人暮らしの時は下着でガッツリ缶ビール片手にコナン映画観てたとか言えないｯｯｯ！！！



「因みにAは誰派だったんだ？」

『兄様それ辞めよう公開処刑では？間をとってRX7の女で。』

えぇ…無機物…？？？

と引き攣る兄に取り敢えず誤魔化すが私は断然再会して話した通り、警察学校組とパパ(次元)推しである

「初恋は？」

『萩原さんで。』

「「は！？」」

御免透さん達いるの若干忘れてたけど口が滑った…だってあの人ヤバイじゃんよ…あの(スペシャル)数秒でランキング掻っ攫った人なんだよ萩原研二という男は。

因みに兄との会話は推しの話しである。皆居るのに、関係なしにガッツリ聞く兄に恥ずかしさ半分罪悪感半分である。

「え、俺最推し秀一。」

『秀一兄様は居て安心出来る心強い味方っていう認識が未だに固定されてるんだ…』

わかる…と告げる兄様に取り敢えず来葉峠の話はしないでね？っと釘刺しといた。

「なんで萩原？」

『…煙草咥える姿に落ちた。』

ボソッと聞いてきた景光さんにそう伝えればマジか…と零した彼。

『因みに兄様、私箱推しだから。』

「だろうな…」

『うん、色々見て漁ったらそうなる…ほんと尊い。』





心が痛いわ。(尊くてね！！！)

事件。→←零す。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す