一致。 ページ44
「それで、それがなんの関係があるの?おじさん…。」
「次元とまぁ〜ったく一緒のこというなよなぁ〜?」
実はほんとに次元の隠し子じゃねぇよな?とか聞いているルパンに首を傾げながら今日の買い物の必要最低限の物を頭で纏めていた。
「まぁ爺さん曰く。見逃した“借り”を返せって話なんだわ。」
『見逃した、借り…?』
お爺様は…─────
“Aよく聞きなさい”
“君の目は…目印なんだ。”
優しいお爺様は、そういって自慢の孫娘だと笑って…それから。
“かの有名なアルセーヌ・ルパン…彼がきっと君の力になってくれる筈だ。”
“そうすれば…否、君にはまだ早い話だったね…?さぁ、母さん達を迎えに行こう”
ルパン一世を見逃した理由?
『ねぇ、ルパン…。』
振り返る彼に、思い出したその一文を告げた。
『かの有名なアルセーヌ・ルパンが君の力になってくれる…そうすれば、否君にはまだ早い話だったね。』
「A…?」
『目印…私のこの目が目印だってお爺様が何時か言ってたわ…』
お母様達が米国から帰国した日の話だ。
『目印…アルセーヌ・ルパンの名前が出てきた時は、お茶目なお爺様だなぁ…って、思ってたんだけど。』
そう言う意味だったのね
私がお爺様と同じ目の色だから…。
「そうすれば…の続きが不明だな。」
兄様の言葉に、予想は出来るとルパンは告げた。
「情報位はくれてやる価値のあるジジイがいるってぇのは知ってるぜ?」
ヴァイオレットの目の…妙に白い男。
『ヴァイオレットの…』
名前は───
『「アダムス・アンダーソン…」』
兄様も、きっと知らない話だ。
決まりだな…とルパンの言葉に頷いた。
お爺様の名前はアダムス…でも本来、家族として名乗っていた名前は違う。
「ベイリー・カーター…じゃないのか?」
じっ様の名前は…と告げる兄様に違うよと告げる。
『あれは偽名、諜報員だから?かな…。』
私やお祖母様には、アダムス・アンダーソンだと打ち明けてくれたけれど…それを聞いた場所は…
お祖母様との最期の時だった。
私は“偶然”それを聞いてしまっただけなんだけど…お爺様には、私にもちゃんと本当の名前を教えてくれた。
理由は…老い先短いからと聞いたけども
あの目は…“同族を見る”ソレだった。
それに
“拓真とAがいれば”
「どうかした?Aさん…」
『ううん…何でも。』
お爺様は、まるで託す様な言い方だったな…。
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明里香(プロフ) - 設定に誤字がありました。「家計」ではなく、「家系」です。 (2020年1月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 玲乃音さん» 玲乃音様コメント有難うございます!アウトドア派な兄とは真逆のインドア派であったが為の遭遇…知り合いだと最近思い出す妹ちゃんです…有難うございます!精進致します。 (2020年1月15日 20時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - まさか……夢主達とジンは知り合い説…続き楽しみに待ってます (2020年1月15日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメント有難うございます! (2020年1月15日 2時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泣けた (2020年1月15日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年12月31日 0時