【名探偵コナン】兄が救済している様で。

解釈。 ページ39

「え！？Aさんジンと顔見知りだって！！？」

『全然覚えてないというか、幼少期に2度程…？』

なんで言ってくれないんだとコナン君、君ねぇ…私ジンの容姿を知ったのはルパンから送られたデータで分かった(設定の)様なものだし。

『なんせ、小さい頃だよ…？思い出したのほんとに昨日一昨日とかだったのに…』

分かるわけないじゃないと言葉を返したのは必然である。

「未恐ろしいな…あの屋敷が組織と繋がっているとは。」

呟く秀一兄さんにお爺様の考えは偶に分からなかったと零した。

『お祖母様は何となく察していたわ…』

でなければ長い事夫婦なんてしてないだろうし…

「まぁ、聞いててすげぇ恐ろしいな…」

とは景光さんだ。

『はぁ…なる様にしかならないわね。』

大丈夫、私にはルパンがいるから…と謎の魔法の呪文を胸で吐き出した。

「…冷静だな。」

『そう見えるのは、容姿での見た目だけですよ？秀一兄さん…』

怖くて堪らないのと笑って言った。

「君は怖いのに、笑うんだな…」

苦く告げた景光さん。

常に、笑っていなさいとお祖母様の口癖を零した。

『笑っていなさい。己が窮地に立たされようとも決して見透かされてはなりません。』

貴女の護るべきモノを零してしまう。

生きる事は苦しい事だ、悔しい事もあります。

『何時までも悔いて…下ばかり見ていては進めません。』

スケートをする唯一理解のある友を亡くし、部屋に閉じこもったあの日も…そうだった。

『小さい私には、お祖母様の言葉は理解していても受け入れられなかったよ。』

でも

あの部屋で、自室に篭っていた私の部屋に…

彼、ジンが訪れたのは確かだ。

あの夢の様に何かを話したはずなのに

『…んー。思い出せないなぁ。』

でも、最後には下手くそに笑った。

理由は解らない。

『…どう、なんだろう。』

笑う事はいけない事か？

『見栄張ってれば相手に舐められないって直訳したのだけれど…』

間違ってるかな？と首を傾げればあのばあ様の解釈ならそうだろうなと兄様。

『あ、お帰り兄様。』

「ただいま…で？ばあ様の言葉の意味はそれで間違ってねぇが…お前に伝えようと思ったのは本当に“純粋な笑顔”でいろって意味じゃないか？」

じっ様もばあ様も、俺やお前にベッタリだったろ？

『まぁ…そうなんだけど。』







正直お祖母様のあの言葉には…まだ意味がありそうな気がする。そう思うのは気の所為だろうか？

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