【名探偵コナン】兄が救済している様で。

狙われた理由。 ページ28

『んー…絶対怒るわ。兄様。』

「国外なんだか何があったって怒れねぇから…な？」

『じゃあいうけど…』

結局観念してしまうのは私だ。

『いや、アメリカで普通にアイスショーした後なんだけどね…』

今は縁をバッサリ切り落としたスポンサー＆マネージャーの話だ。

マネージャーはただのストーカー。

問題はスポンサーだ。

『…実はその、うん…その大手社長さんが。』

「分かった其奴いっちょ殺ってくる。」

まだ何も言ってないでしょ！？と言葉と共に降谷さんと諸伏さん、赤井さん3人係で笑顔の兄を押さえてる(馬鹿力過ぎだよ兄様。)

「カミカゼは時に笑顔でジンみたいな事を言うなぁ…」

「ピスコ、それは俺も昔から思っちゃいたが…根本的に理由がアレだぜ？」

「カミカゼがあんな調子だと、彼女も言い淀む訳ね…。」

呆れるキュラソーさんにほんとうちの兄様が御免なさいと言葉を返した。

『兄様ハウス。』

「え！？俺犬扱い？？！」

『日本の犬的な意味では間違ってないもの…そんな兄様が自慢な訳だし、私達家族からすれば鼻高々なんだから。』

「…なぁ秀一にゼロ、ヒロ…俺の妹が最高に可愛い。無理好きいい子ｯｯｯ」

「「「分かったから/落ち着け。」」」

兄様ホントに恥ずかしいから辞めて…

大体兄の方が降谷零達より先輩なんじゃないの？とは今は聞けないので言わないが。

「それで、なんて言われたの？」

『そこの社長に愛人にならないかぁ〜とかそんなニュアンスの言葉を掛けられたのは確かね…枕営業？死んでもお断りよ。』

それを断ったらなんて言われたと思う？

『彼奴、死体愛好家でね…久々にヤバイなぁって思ったわ。』

妙だと思わない？

『社長に逢うだけなのに、無駄に装飾されたドレスに着替えさせられたり周りの使いの方達が哀れんだ目で見てくるの。』

嫌でも悟るってほんと…なんて本音がポロリ。

『子供に聞かせる話じゃないんだけど…』

とコナン君に視線を一瞬向け、困った様に告げた。

『真実を言わなきゃ彼等に申し訳がないもの…彼等は嫌がるだろうけどね？』

彼等とはルパン達だ

助ける理由は無いはずの私を…彼はアッサリ、仲間を引き連れ爽快に現れた。

しかも不二子お姉様には散々お世話になった訳だし…。

『…助けられてなかったら、今頃彼の“お人形”な訳ね？』

勿論、25歳になる事もなく世間(社会)からも消されていた可能性が高い。







世界的に有名な某貿易会社の社長だからこそ、その位簡単な筈だ。

泥棒は攫った。→←言い難い。

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