校外学習🐠 𓈒𓏸 ページ22
you side
結局、あれからしずとはなんとなく気まずいまま
校外学習の日が来てしまった。
あのあと元太には
「俺が余計なことしたから、閑也と気まずくなったよな、ごめん…」
と謝られたが、正直元太は何一つ悪くない。
元太のためにも今日、しずと仲直りしないとなー、、
バスに乗るとき、
「閑也とちゃんと話せよ」
ってうみにも言われてしまった。
ちゃんと…ちゃんと話そう。
そう決意してバスに乗ったら、先にしずが座っていた。
『し、しず!おはよ…!』
「ん、おはよ」
この気まずさが最近まともに話してなかったことを物語っていた。
私が窓側に座り、しずはその横。
うみは通路挟んでしずの横の席だ。
バスが発車してしばらく、クラスの子は他の子と写真を撮ったり話したりお菓子を食べてる中、私たちは気まずいまま…
だめだ…!黙っていたらなにも始まらない。
「あ、『あのさっ…!』」
「なに?」
『ううん、しずからで大丈夫…』
「わかった…ちゃんとAと話さないとなと思ってて。俺さ… ずっと、元太と仲良いことに嫉妬しちゃってさ?Aと1番仲良いのは俺だと思ってたから…… ほんとかっこ悪いよな。そんなことでAに冷たい態度とってほんとごめん。」
嫉妬しててくれたんや……
『ううん、私こそごめん。いくら仲良いからって元太との距離感近すぎて誤解させるようなことしてごめん… あ、あとな……』
「ん?ゆっくりでいいよ」
ほら…しずはそうやって、いつでも私に優しい。
『ほ、ほんまは、しずが可愛い子に告白されて
しずが他の人のとこいっちゃうんちゃうかなって、
私も嫉妬しちゃってさ…元太に話聞いてもらって
元太が、俺と仲良くしたら嫉妬してくれるんちゃうかってなって、それで……』
「ちょ、ちょっと待って?Aが俺に嫉妬してほしくて、わざと元太とイチャイチャしてたってこと…?!」
『う、うん…』
な、なんやこれ?!めっちゃ恥ずいやん……!
「なにそれ…可愛すぎんだろ」
「ねぇ、A?こっち向いてよ」
『むりむり!恥ずかしすぎて顔あげられへん!』
「そんなことされたら俺、本気にしちゃうよ…?」
他の子が近くにいるのに、まるで2人だけの世界。
そんなことは全く知らないうみは、一人で爆睡していた。笑
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ちぃ(プロフ) - 急にすいません!めっちゃきゅんきゅんして読んでます!あと、作者さんの気持ちめっちゃわかります!by最近しーくんのリアコさにやられているうみげん担より。 (2021年12月25日 23時) (レス) @page11 id: 3f5306abda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゅりん | 作者ホームページ:http://kyurin.no_ohanasi
作成日時:2021年11月6日 16時