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【大西】
朝日を見に行きませんかってメンバーを一人ずつ起こしていって、結構ガヤガヤしてたと思うんやけど
藤原「暢気に爆睡してんな」
長尾「めっちゃ丸まってるし。猫やん」
大橋「今起きたらびっくりするやろなぁ」
掛け布団を抱え込んできゅっと丸まって寝てる朔ちゃんを、みんなで囲んで眺めている。
ほんまに無防備に、赤ちゃんみたいな寝顔ですやすやと眠っている姿がかわいくて、とりあえず写真を撮った。
大橋「あ、流星！後で写真送っといてな」
西畑「あかんあかん！りゅうせ、俺だけに送ってや。はっすんに見せたらあかん」
大橋「なんでやねん！俺も見てえぇやん！」
道枝「あ…俺も、…ほしいです」
長尾「お？みっち〜？」
藤原「みっちぃ〜？」
道枝「長尾うるさい」
長尾「俺だけ！？」
みっちーを揶揄うようにニヤニヤする最年長最年少コンビの賑やかさがあっても、起きない。
え。
どんだけ眠り深いんよ。
恭平が眠たそうにしながらも、布団越しにゆさゆさと揺さぶる。
その遠慮の無さに、流石にうぅ〜ん、と小さくうめき声を上げた。
高橋「朔、起き」
安東「………きょろちゃん…」
殆ど開いていない瞳で、寝ぼけた様子で恭平の声に反応したかと思うと、片手が何もない布団の上を彷徨う。
安東「…だいちゃん…？」
一斉にみんなの視線が大ちゃんに向けられる。
きっと、眠る時にはもう手を繋いでいたんだろう。
有ったはずの温もりを寝ぼけ半分に探している姿に、眦を下げた大ちゃんは彷徨う手を取る。
西畑「目が全然開いてへんけど(笑)」
大西「朝日を一緒に見に行きませんか？」
安東「……ぅん？」
西畑「６時半に、朝日が昇るんですけど一緒に見に行きませんか？」
安東「……行きません…」
西畑「おい(笑)」
高橋「みんなで行くねんて、ひとりお留守番やで朔」
安東「……行きます…」
仲間はずれは嫌だったのか、緩慢な動きで半ば大ちゃんに引っ張られながら身を起す。
まだ少しぼーっとしていて、片手で目元を擦りながらも布団から出てきた。
西畑「浴衣直さな見えてまうやろ」
安東「中に着てるからだいじょぉぶやで…」
崩れた浴衣の共衿を整えてあげる大ちゃんに、半分寝たままの朔ちゃんはほらぁ、と裾を捲くって見せる。
白い腿が露わになり、慌てて近くにいた大ちゃんと恭平が裾を押さえた。
西高「「あかんあかんあかん！」」
藤原「寝ぼけ過ぎやろ！」
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作者名：斗和 | 作成日時：2022年9月1日 22時
