Dream (ページ7)

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6話ページ7

《回想･駄菓子屋の娘》
あの時は、いつものように店のお手伝いをしてた。
そしたら友達の、八百屋の娘が来て
これまたいつものように、噂話を始めたの。
最近の内容はもっぱら"鬼"。
いや、鬼って怖いイメージあるけどさ、
噂によると、さ、"イケメン"らしいんだよね。
年頃なのと腐女子なのとで、こーいうのに目がない私達。
あ、お客さん。

｢いらっしゃいま、せ、｣

めっちゃ、びっくりした。
八百屋の娘もあんぐり、開いた口が塞がらないって感じ。
だって、
今の今まで話題にしてた人達だったんだもん。

揃いも揃って？系統の違う？とにかくイケメンが3人。
2人でキャーキャーやってたら声をかけられた。

黄｢すいません。
　これとこれってありますか？｣

(イケメンが揃って駄菓子買ってるってどんな状況だよ。)
(鬼って駄菓子買うの？)
色々突っ込みたいことあったけど、
一応お客さんだから店員として対応する。

駄菓子の所まで案内してあげると
がたいの良いお兄さんが、

黄｢ありがとうございます！｣

くしゃっ、って効果音が付きそうな満面の笑みで言うから。
...私の顔絶対真っ赤だね。

戻ると、八百屋の娘がはくはくしてた。
聞けば

｢貴族と、5才児の、掛け合いが...///｣

なにそれ、絶対見たい。
そう思って、奥に居る2人に目を向けた。

青｢....｣ｼﾞｰｯ
赤｢..翔太、そのお菓子買うの？｣
青｢いいの？｣
赤｢いいよ。その為に来たんだし。｣
青｢ありがと、｣
赤｢昔から好きだよね。そのお菓子。｣
青｢まあ。＿＿＿＿＿。よく覚えてんね。｣
赤｢翔太のことならなんでも覚えてますよ。｣
青｢//あそ///｣
赤｢ふふふっ(笑｣
青｢////｣

なんですかこのジャスティス過ぎる空間は。
何だろうね、バラが舞ってる。
そして、｢まあ。｣の後の言葉！！
青｢涼太が選んでくれたヤツだからな....。｣
貴族には聞こえない声量で言う当たり、よもやよもやのツンデレだぁ～！！

｢キャー！！｣

勢い余って、2人して叫んじゃったけど、お会計の後だったからセーフ。
ここまで我慢したの誰か褒めて欲しい。