幼馴染み、メンバー、のち、恋人。(nbdt) ページ11
*2人は付き合っていて、同棲してます。
nb side
久しぶりの2人揃っての休日。
・・・・なんだけど、何処かに遊びに行くわけには行かない。
理由は簡単。
「はっくしょんっっ!!」
珍しく涼太が風邪をひいたから。
「ねぇ、おれ、だいじょうぶだよ?」
涼太的には、自分のせいで俺の休日を潰すのが大問題らしく、
ずっと「大丈夫」って言い張る。
だけど、明らかに顔赤いし、ふらふらしてるしで、
半ば強引にベッドに押し込んだ。
熱を測ると、38.5度。・・・いや、大丈夫の定義。
そう突っ込みたかったけど、いいや、大晦日のライブの仕返し。
おもいっきり甘やかしてやろ〜!
_____________・____________・___________
「しょぉたぁ」
少し舌っ足らずに俺を呼ぶ涼太。
ほらな、やっぱり
「ん?どうした?」
大丈夫じゃねえじゃん。
「ごめんね。せっかくのおやすみが、おれのせいでっ・・・。」
そこまで言うと、
ポロっ
いつもより潤んだ瞳から、大粒の涙が零れた。
ここまで弱っている涼太は、ホント珍しい。
涼太の事だから、何か溜め込んでたんだと思うし、
頼ろうとしないのも知ってたけど・・・。
ぜんっぜん良くない。
いや、俺恋人よ?
その前に幼馴染みよ?
もっと頼れよ?
普段は、自分からなんて絶対しないけど
それを伝えたくて、抱き寄せた。
「俺もう分かってっから。
病院のときから見てんだよ、こっちは。」
そして、いつも涼太がしてくれるみたいに背中をとんとんしてみた。
「俺、お前の恋人だから。
もっと頼って良いし、甘えて欲しい。」
・・・ヤバい。恥ずかしくなってきた///。
返事がないから空振りした感じがして余計にさ・・・。
大晦日の仕返ししようなんて考えるんじゃなかった・・・。
ぽんっ
顔背けてたら、優しく頭を撫でられた。
顔をあげると、
さっきまでの涙は何処へやら、嬉しそうに微笑む涼太。
「俺、うれしいよ?しょうたがこんなに素直になってくれるなんて。」
「うっ、それ言わないで欲しかったのに////」
「ふふっ(笑)」
あっ確信犯だ。
「とにかく!!」
やられっぱなしじゃムカつくから、唇にキスしてやった。
「っ!?///」
「///俺に甘えろよってこと!!」
end.
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作者名:桃百合 | 作成日時:2023年12月12日 9時