兄さん！！！！

ヨンジュウイチ ページ44

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大好きなんだ。ただ。





愛してるんだ 兄さんのことを。



小学生の頃からいじめられていた僕を救ってくれたのは兄さんで。




ほんの些細なことでも悩んでいた僕を抱き締めてくれて そばに居てくれたのはいつだって兄さんで。




そんな兄さんが僕の前から居なくなることが怖くて、ただただ怖くて 目の前にいるガクくんの服をぎゅっと握った。今はただ何かに縋りたかった。




「ぼくは、っ…に、いさんがいないと、っなん、にもできない…っ、！！！！やだよ、にいさ、居なくな、っちゃやだぁ…っ！！！！」


呼吸が荒くなるぼくの背中を優しく撫でてくれるガクくんにぎゅっと抱き着き小さい子供のように声を出しながら泣いた。



伏見「…絶対、Aさんは戻ってくるっすよ、絶対、大丈夫ですから、、」




手術室の扉が開き一斉にドクターに駆け寄るみんな。



「兄さんは、兄さんは無事なんですか、！？！」


ドクター「…手術、は成功しました。ですが、、






' 今後 彼が目覚めるかはわかりません '



' 状態が落ち着いているとはいえ刺し所が悪く内臓まで傷つけられていました。…いつ目を覚ますか分かりません '






…それでは」






「っあああああああああああああああああ！！！！！！！！」















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その後兄さんが目を覚ますことはなかった。

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