兄さん！！！！

ヨンジュウ ページ43

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「な、んですか…これ、」




やっとの思いで出した声はあまりにも酷く。掠れていて近くにいたガクくんでも聞こえないくらい小さくて。


朔良「A、が刺されたんだ、今ドクターが手術してくれてる」



朔良くんの顔を見れば目が充血していてクマもできていた。どうやらもう10時間はこのままだと言う。




「…相手は、刺した相手は誰なんですか」




ローレン「…山田、さんらしいです。俺一応警察、なんで、通報を受けて、行っ、た時には…っ、！！！Aさん血だらけで、っ そんなAさんを抱き締めるように、っ美兎さんが居て、っきず、ぐちも大きくて、俺、おれ…っ！！！」



ガクン、とその場にしゃがみこんでしまったローレンくん。…山田、セクハラして退社したアイツが、なんで、



長尾「っ、腹いせ、だったらし 、いっす」


「腹いせ？なんで？」



長尾「じ、ぶんが会社を辞めさせられてから良いことが無いって、僕の…っじんせ、めちゃくちゃだっ、て！！だから元凶であるアイツをコロ せばしあわせになると 思っ、たって…！！！！」



ところどころ詰まりながらも必死に言葉を紡ぐ長尾くん。…ダンッ！！！！！と病院の壁を殴った僕。



シーン、と一気に静かになった。まあ僕がそうさせたんですけど。



「…その山田は何処に。」



朔良「刑務所。…日本を代表する人をコロ しては無いけど意識不明の重体だから刑は相当重くてしばらく出てこれないだろうって。」



「…僕、がアイツを、、！！」



伏見「ダメっすよ。とやさん。」



「なんで！！！！！！！だって、だってアイツは！！！何もしてない兄さんを、僕の、僕のただひとりの兄さんを奪おうとしたんだ！！！！今は意識不明の重体でまだ生きてるけど もうそんなこと言ってられないだろ！！！…っ、にいさ、んが、居なくなったら、ぼく、は僕はどうすれば…っ！！！！！」

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