兄さん！！！！

ニジュウナナ ページ30

長尾「…国は違えど俺も警官に似たような職種なモンでね〜、、、祓魔師としての名はなかなかにあるんじゃねーかって自分でも思ってるんだわ。笑 …で？その汚ぇ手をローレンから離せつってんだ」



山田の手をギリギリ、と強く上に捻りあげる景は今までに見た事がない…いや当たり前か。だって会って間もないし…な？？



俺が呆気に取られていると今までずっと黙って俯いていた朔良が口を開いた




朔良「…さっきから、、黙って聞いてりゃよぉ、、」





…ン？？？朔良サーン？？




朔良「キメェんだよテメェ!!!!!!」





俺がポカーンと朔良を見ていれば俺と同じようにビックリしている刀也達。…え？コイツ二重人格だったりする？？





朔良「お前僕がAと居ない間にめちゃくちゃ鼻息荒くコッチに近付いてきたり相談があるとか言ってホテルに連れ込もうとしたりマジでキメェんだよ！！！！！噂によればAにも手を出そうなんざ考えてたらしいけどよ…お前みてぇなくそ変態ヤローに僕が大事な剣持Aを汚す訳にはいけねーんだよ！！！！！山田、お前を雇ったのはAが決めたからであって僕一個人としてはお前なんか元々雇う気は無かったんだ！！！今日をもって本部長を桃瀬にして本部長補佐候補に伏見ガクを推薦する！！！Aどう！？」





まるで鬼の…なんでもない。切羽詰まったように目を見開き俺の方を見てくる朔良。いやもう俺から言うことは何もないです、、、



『あ、嗚呼。それでいいんじゃないか？ガクにも許可とってからな。…それと桃瀬は今確か、、』




桃瀬「しゃちょ〜！！！！なるちゃん副社長〜！！！」



バァン！！！と大きな音が鳴ったかと思えばそこには桃瀬が居て、、、え？？？何この準備の良さ。何事？？？



朔良「桃瀬。今日から君は本部長ね。それと人事部長に山田のこと伝えておいて。それと、、」


桃瀬「もう人事部長には伝えていて通達書も手配済みですし彼のデスクも撤去済です。それから弁護士ももう準備は出来ているとの事で後はこの紙に印鑑と氏名の記入のみです！！また社内メールには山田サンが辞職するメールを送信済ですし彼が携わっていたプロジェクトも山田サンが居てもいなくても変わらなかったんですが一応プロジェクトメンバーにも伝えてあります！」




…さすが東大卒帰国子女、、桃瀬祈織。でもまあ前から桃瀬には何かしらの役職に就いて欲しかったし結果オーライってとこか。

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