兄さん！！！！

ニジュウサン ページ26

ローレンが驚くのも無理はないよな〜。…良かった今日スーツで来てて。俺も朔良の隣に並び同じように頭を下げた。




『俺らの管理不足でそんな思いをさせてしまって本当に申し訳ない。』


ローレン「っ、違う！頭上げてください、、！俺は謝って欲しい訳じゃ、」


朔良「分かってる。」


ローレン「え？」



朔良「分かってる。だからこそ僕達は君に謝らなければならないんだ。いくら僕たちが君に危害を加えてないとはいえ加害者であるアイツとは関わりがあるどころか上司なんだ。君の先輩である剣持刀也の幼なじみや実兄だと言え僕達はアイツの…君に危害を加えた山田の雇い主でもあるから。…謝るとかそういうこと以前にうちの社員が変な真似して本当に申し訳ない。」



『ローレン。…今まで気付けなくて本当にすまなかった。』




もう一度ローレンに向けて2人で頭を下げ暫くして顔をあげれば下唇を噛み締めブンブン首を横に振るローレンの姿がそこにはあった。



朔良「怖かったよね、辛かったよね、1人にさせて、ごめんなさい…っ」


…おいおい。朔良まで泣くのかよ笑 あーーもう！！！




2人まとめて腕を引き寄せてそのまま抱き締めれば1時はビックリしてたけどたちまち俺にしがみついて泣き始めたんだけど、、明日目真っ赤になんね？大丈夫か？？


ほんっと前から泣き虫で女の子みたいだよな朔良って。まあそこが可愛いんだけど。ローレンもこれからは俺の事頼ってくれりゃ嬉しいんだけど、、…様子見ってとこか。




まず俺が考えなきゃいけねーのはアイツの処分について。…場合によっては裁判でも、、いやでもローレンがどうしたいのかが1番だな。…とりあえず今は沢山甘えさせておこう。笑




なんて思ってたらやたらと後ろから視線を感じる、、


…誰だ？？ 後ろに首を振ればそこには




「兄さん"、、、、、！！！！！」



『っ、刀也？！！！』



「兄さんがやたらと遅いから来てみれば！！！ズルい！！！俺もして！！！！」



『あーあーあー！！分かったから！後で！！な！！！』


「嫌だ嫌だ！！！！今がいい！！！！」


『え"っ！？今？！！』


つっても今は、、、2人を見ればいつの間にか泣き止んでいて、、寧ろ笑ってて。


朔良「ふふふ、…刀也くんに返さなきゃね。笑」

ローレン「ははっ笑確かに、、…でもAさんのこと俺普通に ' 大好き 'ですよ」


『！』


「僕は許さねーぞコラァ！！！！！！！！」

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