小さなスペード。 (ページ7)

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7、おじたんin植物園ページ7

『エース、先生が言ってた植物見つかったか？』

「バッチリ。デュースは？？」

『僕も見つけたぞ。Aが見つけてくれたんだ。』

「すご。……てか、Aは？」

『え、』

「え？」

日付けは変わって次の日。
僕達は今日の錬金術の授業で必要な植物を探していた。

しかし気付くと、Aがいなくなっていた！！

さっきまで一緒にいたのに……。

「とりあえず探そうっ！！」

「どーしたの？エースもデュースもそんなに慌てて。」

「草が見つからねぇのか？」

『違う。Aとはぐれたんだ。』

「えぇ！！？？」

『僕がしっかりしていないばかりに……！！』

「Aー！！デュースお兄ちゃんが泣いてるぞー！！なだめてあげてー！！」

『なっ、』

エースの声にAが反応することは無かった。

僕たちは手分けしてAを探すことにした。

《side：Kantokusei》

『Aくんー！！どこにいるのー？？』

「デュースが心配してたんだゾ〜！！」

かれこれ探し始めて10分弱。

Aくんが見つかる気配は無い。

エースやデュースからも連絡が無いからまだ見つかっていないんだろうを。

『Aくんー！！どこn「うるせぇ。人の近くで叫ぶんじゃねえよ、草食動物。」わっ、びっくりした。』

Aくんを呼びながら歩いていると、お昼寝中？サボり中？のレオナ先輩に怒られた。

……理不尽じゃね？

『レオナ先輩、デュースの弟くん見ませんでした？これくらいの少年なんですけど。』

「あ？こいつのことか？」

『へ？……あー！！そうです！！』

「うるせぇ。」

気づかなかったけど、Aくんがレオナ先輩の隣にもたれながら寝てた。

え、おじたん優しい。

「てめぇ、今、何考えてた。ものによっちゃあ砂にするぞ。」

『うんぇ！？な、何も考えておりません！！失礼しましたーっ！！』

命の危険を感じたから、とりあえずAくんを抱き抱えて一目散に逃げることにした！！

目がマジだった……！！

《side：Deuce》

『ダメだ。見つからないッ！！』

「おいおい、デュース。諦めんなよー？」

『くっそぉ……！！』

監督生からの連絡も来ない。

どこに行ったんだろうか。何も無ければいいがここはやばい奴らがたくさんだ。←

「エーデュースコンビー！！見つけたー！！」

「おぉ！！お手柄じゃん、監督生。」

『よかった。』

監督生の腕の中で眠るAは
とても穏やかな顔をしていた。