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4、食堂にいるウツボ ページ4

「今日、どれにしよっかなー」

「オレサマはこのツナパスタにするんだゾ!!」

『Aはどれがいい?お兄ちゃんが取ってくるよ。』

「うわっ、デュースがお兄ちゃんぶってる」

『エースは黙ってろ』




弟のために料理をとってくるのは兄として当たり前のことだ。

口喧嘩している僕たちの横でAはキラキラした目で料理を眺めていた。





「おにいちゃん、ぼく、これがいいー!!」

『オムライスだな?じゃあ、お兄ちゃんと半分にしようか。』

「うん!!」

「う"っ、」

「なぁに、カンケーない監督生がダメージ受けてるわけ?(笑)」




Aの元気な返事を聞くと、監督生は心臓辺りをおさえていた。

……何をしているのだろうか。




「わぁ、カニちゃん、何連れてるのぉ〜?」

「皆さんこんにちは。」

「げ、フロイド先輩とジェイド先輩……。」

「あはっ、カニちゃん、嫌な顔わかり易すぎ締めちゃうよぉ?」

「おにいちゃんっ!!」

『わっ、』




Aを見つけたリーチ先輩たちはズンズンと歩み寄ってきた。

ビビりなAは泣きそうな顔で僕の後ろに隠れてしまった。




「えー、何なのコイツ…オレたち見たらサバちゃんに隠れたんだけど。クマノミみたい。」

「監督生さん。そちらの小さな方はどなたでしょうか?」

「あ、えっと、デュースの弟くんです。」

「ほぉ、デュースくんの弟さんでしたか。」

「全然似てねぇんだけどー、ウケるー。」




僕に隠れたままのAをよそに話はどんどんと進んでいく。

すると、リーチ先輩はAに近付いてきた。




「ねぇねぇ、クマノミちゃん。」

「あぅ、……っ、」

「フロイド、彼には僕たちは少々大きすぎるようです。」

「えー、じゃあ、特別に屈んであげるね?クマノミちゃん。」

「おお、Aくんがリーチ兄弟を従えてる(笑)」

「…えっと、ぼくといっしょにしてくれてありがとっ!!」




Aが自分からお礼を言っている…!!

しかもとても可愛い。←

先輩たちはそんなAを見つめたままフリーズしている。




「ねぇ、サバちゃん。」

『な、なんですか。』

「クマノミちゃん貰うねぇ。」

『なっ!?ダメに決まってるじゃないですか!!』

「では、少しお借りしてもいいですか?」

『ダメです!!』

「なぁ、監督生。」

「何、エース。」

「誘拐現場なのか?ココ。」

「そうかもしれん。」


✄−−−−−−−−−−−−−−✄

リーチ兄弟の口調マジでわからん…。

5、看板娘ならぬ看板息子→←3、クラスメイトと授業



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シアン・ローズ(プロフ) - デュースの反応が可愛い(^^)更新頑張って下さい! (2022年8月17日 17時) (レス) id: 10d88fcbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ケンチ - とっても面白いっす! (2021年3月26日 20時) (レス) id: d87b220079 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:獅音@shion | 作成日時:2021年3月7日 20時

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