浅尾きゅん☆ in tigers ＠WBC

共に、アメリカへ ページ34

『浅尾、帰ってきました！！』


　『怪我をしていなければ良いのですが・・・』


　こんなところで怪我をしている暇はない。


　続くバッターを打ち取り、延長戦へ！


　俺の役目はしっかり果たせたかな(＾−＾)


　後はチームの勝利を願うのみ!!!


　「拓、怪我してないかー？ 大丈夫か？ ナイスプレーだったけど(´・ω・｀)」


　「松田さん！ 多分大丈夫です！ 落ち着いて考えれば、ゲッツーとれましたね・・・
　気付いた時には突っ込んでいました(笑)」


　「まぁ気迫溢れるプレーってことで良かった(＾−＾)！ でも怪我はやめてくれよ〜＞＜」


　「はぁい、気をつけます(^_^;)」


　10回表、打者最年少・中田の大きな犠牲フライで勝ち越し、激闘を勝利で飾った。


　次の相手は今大会のダークホース・オランダ・・・


　先発はマエケン！


　台湾戦の勝利の流れで勝って、第2ラウンド突破を決めたいところ。


　カーンッ


　『おぉっ！？』


　選球眼や台湾戦での勇気ある盗塁を評価されて1番に抜擢された鳥谷さんが、
　監督の期待に応える先頭打者HR！


　これに勢いづいた侍打線は2回に松田さんのツーラン、
　その後も内川さんのスリーランや阿部さん・糸井さんのHR・・・


　とどめは坂本のグランドスラムでコールド勝ちを決めた！


　そう、これでこそ侍打線だ・・・！


　予想もしない形で決勝ラウンド進出を決めた。


　順位決定戦でもう一度オランダとの対決。


　今回は逆に先頭打者HRを浴び、嫌な雰囲気になるかと思ったら・・・


　2回裏、阿部さんの2本のHRを含む8得点の猛攻で大逆転！


　しかし、徐々に差は詰められ・・・


　8-6の2点差に。


　流れが悪くなっていた時に、不調だった長野の2点タイムリー！


　今日だけで5打点の活躍。


　これでこそ昨シーズン最多安打選手だね・・・


　シーズンに入れば俺も抑えなきゃいけないけど、今は心強い仲間(＾−＾)！


　おかげで9回は少し心に余裕を持ってマウンドに上がることができた。


　『ゲームセット！』


　『日本、2次ラウンド1位通過を決めました！』


　メジャーリーガーがいなくたってここまで来れた・・・


　『共に、アメリカへ』


　山本監督が俺達を合宿に召集した時に言っていた言葉。


　まずは実現できた。


　次は・・・


　優勝を目指すんだ・・・！！

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