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ホテルの部屋で着替えをしていたコナンの耳に、探偵バッジから灰原のうめき声が聞こえた。
江戸川「灰原!?くそっ!まさかッ」
コナンは慌てて服を着直し、デスクの上のスマホを取ると着信音が同時に鳴った。
ドアが閉まる音で、寝ていた蘭が目を覚ます。
江戸川「あか…昴さん!
手短にお願い!」
沖矢「…Aがピンガに攫われた」
立ち止まりそうになったコナンは部屋から飛び出し、吹き抜けの手すりに飛び乗り、吹き抜けの向こう側にあるA達の部屋を見た。すると、ドアが開けっ放しになっていて、更に歩いていく黒服姿の男が一瞬見えた。
江戸川「くそっ!
昴さん!ウォッカもいるよ!
昴さん?」
コナンが携帯電話を見ると既に通話は切られていた。コナンは手すりから下りて、駆け出した。阿笠博士に電話をかけながら、吹き抜けの回廊を走る。
江戸川「博士!灰原とAがさらわれた!」
阿笠「なっ、なんじゃと!?」
コナンは回廊を曲がり、灰原達の部屋の前の廊下に出た。すると、先ほどの黒服の男が廊下の角を曲がる姿が見えた。ウォッカだ。
江戸川「(くそっ!間に合わねぇ!)」
ウォッカが曲がった先は非常口があり、階段を下りるとすぐ駐車場に出る。車で逃げられたらお終いだ。
江戸川「博士!車を回してくれ!」
コナンはドアが開けっ放しになったA達の部屋に入り、バルコニーに向かった。窓を開けてバルコニーに出ると、Aを抱えたコーンロウの男と灰原を抱えたウォッカが車に乗り込もうとするのが見えた。
江戸川「(コーンロウ……アイツがピンガ!)」
後部座席に近づいたピンガは、開いた窓から抱えていたAと、ウォッカが抱えていた灰原を押し込む。
江戸川「(急がねぇと!)」
コナンは伸縮サスペンダーを取り出し、バルコニーの柵に結びつけた。ベルトが外れないか引っ張って確認していると、突然、横から何かが飛び出した。
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kyu(プロフ) - 蒼陽さん» ご指摘有難う御座います (5月21日 19時) (レス) id: dafdd28139 (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても面白いです、ちなみに八丈島のディナーという話で、お食事が美味しいし、雰囲気も最高だねと言ったのは蘭です、園子と入れ替わってますよ!頑張ってください楽しみにしてます (5月21日 14時) (レス) @page26 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - なるほどね ありがとうございます! (5月14日 21時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
kyumyo204(プロフ) - ムスメ3さん» イギリスの国内治安を維持を担当する情報機関です、実際にある機関名です! (5月14日 20時) (レス) id: e2b10de2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - MI5はオリジナルのやつですか? (5月14日 20時) (レス) @page1 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyumyo204 | 作成日時:2023年5月13日 19時