バックドアと共犯者 ページ22
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白鳥らと共にコントロールルームに戻ってきた牧野は、エンジニアたちに事情を説明した。
グレース「直美が拉致された!?」
牧野の席に集まったグレースの声に、他の技術者たちがザワつく。コンソールに肘をついて顔の前で両手を組んだ牧野は、目を閉じて俯いた
牧野「しかも……我々の中に犯人の共犯者がいるかもしれない」
レオンハルト「なんだそれは!バカげてる!!」
立ち上がって叫んだのはレオンハルトだった。
牧野「そう。だが我々はインタポールだ。
自らにかけられた疑いは、自ら晴らす」
エド「海中ハッチのログを調べればいいだけでしょ」
自分の席に着いていたエドは、うんざりした様子でキーボードを操作した。すると巨大モニターに、ドライスーツ姿の2人組が同じ姿の一人を抱えドライデッキへ入る映像と時刻が表示された。更に別ウィンドウにシステム操作ログが表示されたが、映像自国と合致する操作時刻は見当たらない。
グレース「ログは……ないわね」
『外からハッキングされた可能性はないの?』
椅子に座ったレオンハルトが、驚いてAを見る。
レオンハルト「(なんだ、あのガキ……)」
やれやれと言った顔でエドは、両手を頭の後ろで組んで椅子の背もたれに寄りかかった。
エド「このシステムは日本警察やユーロポールと繋がっている。そこからなら“バックドア”も仕掛けられるかもな」
黒田「バックドア……」
白鳥「ハッキングのために仕掛ける“裏口”ですか」
黒田「……狙われたということか」
“狙われた” その真実に黒田管理官が気づいているのだとしたら、彼は組織の関係者なの…?
でも、組織内にこんな大柄な男居れば覚えているはず…と黒田管理官を見ていると不意に目が合ってしまい、逸らしてしまった。
黒田「フランクフルトの侵入事件」
『……!』
黒田「犯人の真の狙いは、パシフィック・ブイがヨーロッパと繋がる、今日だったということだろう」
黒田管理官の言葉に、牧野さんはハッとしていた。
黒田「(瞳が揺らいだということは、目的があってきたということで間違いないようだな。)」
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kyu(プロフ) - 蒼陽さん» ご指摘有難う御座います (5月21日 19時) (レス) id: dafdd28139 (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても面白いです、ちなみに八丈島のディナーという話で、お食事が美味しいし、雰囲気も最高だねと言ったのは蘭です、園子と入れ替わってますよ!頑張ってください楽しみにしてます (5月21日 14時) (レス) @page26 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - なるほどね ありがとうございます! (5月14日 21時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
kyumyo204(プロフ) - ムスメ3さん» イギリスの国内治安を維持を担当する情報機関です、実際にある機関名です! (5月14日 20時) (レス) id: e2b10de2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - MI5はオリジナルのやつですか? (5月14日 20時) (レス) @page1 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kyumyo204 | 作成日時:2023年5月13日 19時