− ページ21
_____
_____
side.
ウォッカ「フン…知ってるよ。
人を蹴落としてでも成り上がりたい野郎ってこともな」
ソファから立ち上がったウォッカは、捨て台詞を残して部屋を出て行った。
ウォッカの背中を見送ったベルモットは、自分の手元に視線を移した。手を挙げて綺麗に塗られたネイルを見つめる
ベルモット「(じゃあこれも知ってる?
そのピンガが1番蹴落としたがってるのが、ジンだってこと
あなたのターゲットのうちの一人、“メリー”がピンガを教育するうちにハッキングの才能を見出してしまいどんどん自分の才能を蝕まれ憎くて憎くてしょうがないってことも)」
手を下ろしたベルモットは、横目でデスクのモニターを見た。シェリーと灰原の画像が並んだ老若認証の結果画面を、険しい目で見つめる。
_____
_____
side.kir
キールはデスクのモニターを見ながら再び、
“メリー”と“夏目A”の画像を見比べたり、老若認証システムに入れたりしていたが、何回やっても同じ結果だった
もし、あなたが本当にいるのなら
あなたが本当に生きているのなら
謝って、話がしたい。
だけど、
なぜ、あの時あなたは私に“赤井”を殺すことを承諾し、ジンと一緒に見物していたの?
どうして、NOCの私を見逃したりなんかしたのよ...メリー。
キールは潜水艦の自室へ向かうと1つの“ノート”を取り出した。
そこには、感情が乗るほどビッシリと書き込まれていてどうやら“日記”のようなものだった
最後のページには“ 第一次也是最后一次”と書かれた付箋と共に家族写真が貼られていたが、付箋に書かれた文字は中国語で読み解くことは出来なかった
メリーは、見逃してくれたのに私はあなたの大切な人を奪う真似をしてしまった
あなたが生きているのなら本当に、お詫びがしたい
本当は誰よりも優しいあなたが、組織にいた理由も知りたい
知りたいし、謝りたいことも話したいことも沢山あるのよ。
……って、バカね。
メリーは確かに...ジンに殺されていたのに、こんな小さい子と比べて重ねちゃうなんて。
660人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kyu(プロフ) - 蒼陽さん» ご指摘有難う御座います (5月21日 19時) (レス) id: dafdd28139 (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても面白いです、ちなみに八丈島のディナーという話で、お食事が美味しいし、雰囲気も最高だねと言ったのは蘭です、園子と入れ替わってますよ!頑張ってください楽しみにしてます (5月21日 14時) (レス) @page26 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - なるほどね ありがとうございます! (5月14日 21時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
kyumyo204(プロフ) - ムスメ3さん» イギリスの国内治安を維持を担当する情報機関です、実際にある機関名です! (5月14日 20時) (レス) id: e2b10de2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - MI5はオリジナルのやつですか? (5月14日 20時) (レス) @page1 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kyumyo204 | 作成日時:2023年5月13日 19時