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何色にでもなれる ページ29

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少し経つとゴロゴロと観覧車とゴンドラが大きく揺れた…と言うよりは回り始めた

恐らく車軸が壊されこのままでは水族館方面に転がり被害が拡大してしまう



坂で加速する観覧車に怯える子供たちを守りながら外を向いていると水族館の出入口の柱にぶつかり大きく傾いた


バラバラになりそうだった子供たちを一点に留めまた子供たちの上へ覆い被さっり真上付近になったことをいいことに外を見上げてみると観覧車の上を走っている江戸川君…いや工藤くんと秀一さんの姿が確認できた

まさか止めようとして…




無茶だよ、このままじゃ秀一さんだけじゃなく工藤くんまだ巻き込まれて死んでしまう

なのにどうして諦めずに止めようとするの?
あの時だって…そう





− 『聞いてもいい?』


ライ「なんだ」

『どうして諦めなかったの?
彼自身はもう諦めていたのに助けようとした』




ライ「…諦めきれなかったからだよ
何もしないよりはましだろ?」

『私、彼が望んでいるのならしょうがないって思ってた
どう転がってもそれが運命』



ライ「諦めきれないのも運命のうちの一つさ」−









そうだった、さすが“FBI”

止めてみて...この悪夢(ナイトメア)を。










少し経つと大きなサッカーボールが飛び出し始めていたが観覧車はなかなか止まらなかった

どうにかできることは…と思っていた矢先ブレーキ音が微かに聞こえた





外を向いてみるとキュラソーがクレーン車を運転しこちらを向いていた







灰原「Aあれって…」

『あのまま行ったら観覧車が止まる代わりに』



















「『キュラソー(彼女)が死んじゃう』」






観覧車の柱によりぐしゃりと潰されたクレーン車をただ見ることしか出来ず、潰された衝撃で爆発音が1度鳴った


私はただこの場で見ているだけだった。

キュラソー→←−



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作者名:kyu | 作成日時:2023年4月25日 16時

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