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一方その頃−
Aは赤井が観覧車の頂点へ行った数分後に殴り合いの音が聞こえ始めたのを聞き逃さなかった
不安になりながらも無数に繋がれた電気コードを辿って消火栓に向かい始めた
もしあの時“彼”を救えていたら今頃こんな闘いはしなくて済んだのか、そもそも今ここで解体せずに彼らを止めるべきなのか…もし、自分が組織を裏切らずにそのまま組織に居続けたら……
江戸川「あれ、A...さん?」
『江戸川くん…』
コナンは爆弾の前で体操座りをしながら顔を伏せている彼女に声をかけた
江戸川「爆弾の前で何してるの?」
『...これは起爆装置
あの車軸に張り巡らされているコードの先に着いているのが爆薬
コレが起爆装置ということは遠隔操作が可能だということ』
江戸川「赤井さんは?!一緒に来たんだよね」
『上にいる』
江戸川「赤井さん探すけどAさんは行かなくていいの?」
『うん、いいの
私はこの起爆装置をどうにかしないといけないから』
江戸川「…分かった、気をつけてね」
江戸川君は不思議そうな顔をしながら上へと階段をかけ登って行った
爆薬に詳しくは無いけど恐らくあれは“C4”
大量に電線で繋げているということは空からキュラソーの奪還を試みて、奪還に失敗した場合に爆破させるか
元から奴らは爆破させる気だったかの2択
そう簡単に解体できるわけが無いから恐らくトラップか何かが仕掛けられているはず…
「うっ」
「っいっ…!」
まさか秀一さんが?
やっぱり起爆装置の解体をする前に秀一さんの援護に向かった方が...
いや…何迷っているの、私がすべきことは起爆装置の解体と奴らの監視、銃撃。
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江戸川「----しょ!--------を貸して!」
江戸川君?
誰と会話しているの?
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作者名:kyu | 作成日時:2023年4月25日 16時