【Free!.腐】*Sweat Days*【オールキャラ】

#05*なぎれい*寄り道 ページ6

僕が、午後の授業を終え、水泳部の練習に向かおうとしていたとき。




チームメイトで友人でもある渚くんにこう言われた。






渚「ねー怜ちゃん！今日の練習終わったら、付き合ってほしい所があるんだけど、いいかな？」






怜「え、えぇーと。。。。」





身をのりだし、目をキラキラさせて、渚くんは答えを待っている。




僕は考えた。



用事があるわけでもないけど、きっと練習後は疲れているからなあ。。。



悩んだ末。
結局僕は、渚くんに付き合うことにした。




だってあんなにキラキラした目で見つめられたら。。。



ことわるわけにいかないでしょう！？




僕がその答えを出したときだって、




渚「本当！？やったあー！！」




なんて、男子高校生ならぬ可愛らしい喜び方で、目を輝かせていた。




僕はいつもそうだ。




あまり気乗りしないことでも、渚くんにお願いされてしまえば、結局のところ承諾してしまう。



ようするに、『渚くんに弱い』、ということなのだろう。




でも最近は、弱い、というのとはまた別の感情が、僕の中にあるような気がしてならない。




それは、胸を射抜かれるような。




あの目の輝きを、思わず美しいと思ってしまうような、なにかだ。







怜「どうしてしまったんだろう、僕は。。。」





冷たい水の中、誰にも聞こえないように、そっと呟いた。






僕は、自分の心が確かに動き始めているのを感じた。

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