好きでした ページ23
「すいません、チーフ。今日はちょっと...」
C「...あー！そっかそっか！ご、ごめんね。また今度みんなで行こう^ ^」
こちらこそ、ごめんなさいチーフ...。
キュヒョンさんがいるんだったら私...
行かない。
と言うより、行けないや...。
このホールにも、もうしばらく来ないかもな...。
なんて思いながら
帰り道をとぼとぼ歩く。
今頃、みんな楽しんでるかな？
これで良かったんだ。
どうせ飲み会に行ったって、また綺麗な女の子たちに囲まれるキュヒョンさんを見るだけだ。
だってあの中に、彼の好きな人がいるかもしれないでしょ？
そんなのを知るために、キュヒョンさんと出会ったんじゃない。
きっと私の心が保たなくなっちゃいそうだから。
勇気がないから。
泣きそうになるのを必死に堪えて。
でもやっぱり、このまま帰るのも気分が乗らない。
キュヒョンさんの車にも乗って、
彼に会えるかなってドキドキしながら帰ったこともあった。
あまりにもビックリしすぎて彼から逃げたこともあったな...。
そう考えると
この道を家まで真っ直ぐ帰るのも、少し物足りない気がして。
途中にある、小さな公園のベンチに座って
携帯を取り出して。
何だか自分でもよく分からないけど
私はユイに電話をかけていた。
相変わらず、すぐに出てくれる。
YI「A？どした？」
いつもの声だ。やっばユイの声は安心する。
「...ユイ。」
YI「ん？」
「......終わった。」
YI「...はい？」
もうそれからはあんまり覚えてなくて。
あのキスから彼を好きになってしまったこと。
私からキスしたこと。
すぐ彼に嫉妬しちゃうこと。
私と彼の関係がよく分からないこと。
自分の気持ちが曖昧なこと。
すべてを話して。
YI「そっかー。でもこの短期間でさ、Aにしてはよく頑張った方だよ(笑)」
「...そう思う？」
YI「うん！」
今日はヤケに褒めてくれるユイ。
自分にも、お疲れ様と言いたい。
"キュヒョンさんが好きでした。"
こう割り切るしかない。
「ユイ、ありがとう。」
そう言って、電話を切った。
まだ好きだけど
でもしまっておけばいいんだ。
なかったことにしておけば、きっと自然にキュヒョンさんのことも忘れていく。
公園を出て。
今度は真っ直ぐ家に帰った。
エレベーターから降りて
部屋の鍵を取り出すと。
ドアの前には
何度も見た、大好きな後ろ姿が
少し不安げに佇んでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴーまん(プロフ) - Halukaさん» 乞うご期待です！笑 ありがとうございます(/ _ ; ) (2015年3月15日 9時) (
レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
Haluka(プロフ) - ぴーまんさん» 楽しみです〜(●´ω｀●)ゞ頑張ってください！！ (2015年3月14日 17時) (レス) id: 5c0884b0e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - Halukaさん» 嬉しいです〜！；＿； もっと面白く&キュンキュンさせられるような作品を作っていきたいと思います！笑 励みになるコメントありがとうございました(つД`)ノ (2015年3月14日 17時) (レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
Haluka(プロフ) - やばいです///面白い!!!(＊＾＿＾＊) (2015年3月14日 15時) (レス) id: 5c0884b0e1 (このIDを非表示/違反報告)
sjlav13(プロフ) - ぴーまんさん» 力になるならたくさんコメントします(笑)他の作品も拝見させていただきます!! (2015年2月17日 21時) (レス) id: f24e293af1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴーまん | 作成日時：2015年2月3日 0時
