千秋楽 ページ22
「おはようございます。」
この日が、来てほしくなかった。
でも時間は止まってはくれない。
今日はこのミュージカルの千秋楽。
ちょうど今日はキュヒョンさんの日で。
もう...
ついに会えなくなっちゃうんだ。
あの日から3日間、他のキャストさんの間も
ずっとキュヒョンさんのこと考えてて
たった3日間会わなかっただけで寂しくなって。
ただ、彼の唇の感触はまだ忘れられない。
彼のことを考えるだけでも頭がクラクラするのに...。
C「Aさん!今日はいよいよ千秋楽だね!」
1週間という期限付きで入ったはずのチーフが
結局、千秋楽までちゃっかりいるのが不思議。←
「少し寂しいような気もしますね...。」
C「お!それは仕事にのめり込んで、一生懸命やり遂げたって証拠だよ^ ^」
チーフの言葉に感動したのはこれが初めてかも。←
まぁ、チーフにも感謝かな。
チーフがあのとき私たちと一緒に帰ってたら
キュヒョンさんとこんな仲良くなれなかったし。
「キュヒョンさん入りまーす!」
スタッフさんの一言で。
私の身体が、なんだかゾクッとした。
マフラーをぐるぐる巻きにして
マスクみたいに顔を埋めた彼。
愛しくてたまらない彼。
目に焼き付けておこう。
...今日が最後かもしれないもん。
そう言い聞かせてみても、またどこかで奇跡が起こって会えるんじゃないかなんて
淡い期待を抱いてた私がバカだった。
____________________
公演終了後。
女性スタッフたちに、千秋楽ということで
いろいろとプレゼントを貰ってるキュヒョンさん。
そして...
その子たちと笑顔でハグする彼。
あー...
私って、何なの?
どうしたらいいの?
こういう時、どんな感情を持つのが正解なの?
言葉では説明出来ないくらい苦しくて。
心の奥の方がとても痛くて。
私の方を見向きもしない彼。
当然、私なんて衣装の下っ端だからハグなんて出来るはずもなく。
綺麗な女の子たちとハグする、愛しかったはずの彼を
ただただ見ているしかなかった。
C「Aさんも、飲み会来れる?今日くらいパーっと飲まない?ね?」
彼らが帰ったあと。
片付けをしていた私のテンションが一気に下がったのをチーフが気付いたのか
気を使って飲み会に誘ってくれて。
...行こうかな。
この気分のまま、静かに家に帰るなんて嫌だし。
C「キュヒョンくんたちも、もう居ると思うよ!^ ^」
その言葉を聞いて
5秒前までの私の考えは打って変わった。
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ぴーまん(プロフ) - Halukaさん» 乞うご期待です!笑 ありがとうございます(/ _ ; ) (2015年3月15日 9時) (レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
Haluka(プロフ) - ぴーまんさん» 楽しみです〜(●´ω`●)ゞ頑張ってください!! (2015年3月14日 17時) (レス) id: 5c0884b0e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - Halukaさん» 嬉しいです〜!;_; もっと面白く&キュンキュンさせられるような作品を作っていきたいと思います!笑 励みになるコメントありがとうございました(つД`)ノ (2015年3月14日 17時) (レス) id: 8237cfdb24 (このIDを非表示/違反報告)
Haluka(プロフ) - やばいです///面白い!!!(*^_^*) (2015年3月14日 15時) (レス) id: 5c0884b0e1 (このIDを非表示/違反報告)
sjlav13(プロフ) - ぴーまんさん» 力になるならたくさんコメントします(笑)他の作品も拝見させていただきます!! (2015年2月17日 21時) (レス) id: f24e293af1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴーまん | 作成日時:2015年2月3日 0時