8 fin ページ19
「でもね、Aさん」
「はい」
「ヒョン、記憶なんてなくなってなかったんです」
「…は？」
イーシンさんが頭を打って
記憶喪失で帰るところもわからないからって家にあげたのに、
じゃあ、今まではなんだったの？
やっぱり、悪い人とか？
「あ、Aさん、変に勘違いしないでください。僕もさっき知ったんです。違うって。誰？って言われて僕もだいぶショックだったんですから〜」
まいりましたよー、なんて言って困ったように笑うジョンデさん。
じゃあ、なんで記憶がないふりなんてしたの？
〜〜〜♪
ステージから聞こえてくる
しっとりとしたジャズの音色。
そのピアノに座っているのはイーシンさんだ。
「ヒョン、曲を作ってて息詰まったから、外に出たんです。曲が未完成のまま何日も経ちましたから」
インスピレーションをもらいに行くほどだもんね。
「そしたら、大学のどこかの教室から漏れるピアノの音を発見したらしくて、よく聞こうと思って木に登ってたそうです」
ああ、なるほどね。
やっとその謎も解けた。
でも、なんで、記憶喪失のふりを？
「木の上から見かけたのはあなただったんです。そしてあの日、Aさんに会った。そうでしょう？」
「…はい」
「あなたからのインスピレーションのおかげで、今弾いてる曲が出来上がったんです」
そう、だったんだ。
きっと運命だったのかもしれない。
この曲を完成させるために
出会うべくして出会ったんだね。
空から降ってきたのは
不思議な男の人じゃなかった。
空から落ちてきたのは
素敵なJAZZピアニストだった。
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にょんす(プロフ) - nagiさん» こっちにもコメントありがとう〜〜！レイさんね、春にぴったりだと思って浮かんできたお話、全部レイさんに当てちゃった(笑)読んでくれてありがとうー！ (2015年9月19日 18時) (
レス) id: b1b7c5ee4d (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - にょんすさん！！もう、とってもいい(T_T)！イーシンさん贔屓バンザイです！ほんわかほのぼの時々狂愛イーシンさん最高です！他メンちゃんも勿論最高なんですが！朝っぱらからたくさん読ませて頂きました！ごちそうさまです♪次は秋編…(｀ω´)ぐふふ。 (2015年9月15日 9時) (レス) id: 48c1d59279 (このIDを非表示/違反報告)
にょんす(プロフ) - k-byさん» コメントありがとうございます！わー！まさかの同志ですねー(笑)私定期的にぎょんちゃんにデレるんで、またどこかの章でひょっこり出るかもしれません(笑) (2015年8月15日 22時) (レス) id: ef5af745f7 (このIDを非表示/違反報告)
にょんす(プロフ) - すうこさん» コメントありがとうございます！このぼやぼやした感じ、春ってテーマにぴったりだと思ったんです(笑)あらすじ了解しましたー！ (2015年8月15日 22時) (レス) id: ef5af745f7 (このIDを非表示/違反報告)
k-by(プロフ) - 私も、今まさにドディオデレ期なんです！なので、この小説読んでたら、ほっこりしました :))) (2015年8月13日 23時) (レス) id: d7df33a46b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にょんす
| 作成日時：2015年8月1日 0時
