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善逸はムクリと起き上がると、特徴的な構えをする。


「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」

ドォンと落雷のような音を立て、木を吹っ飛ばす。

「フガッ!?な、何これ!?も、もしかして優さんが…!?」

「凄い…型が極限まで磨き上げられている…!
こんな素晴らしい霹靂一閃僕には出来ない…

我妻様、ご指南お願い致します!」

ガシッと暑い握手を交わす二人。なんかズレてるけど…まぁいいか。

「後は…
日の呼吸はどうにも合わないので、それになるべく近づけた…僕に合う呼吸を探しているのですが」

「それなら、俺のヒノカミ神楽とかはどうですか?」

「ヒノカミ神楽…ですか?
神楽かぁ…それなら…」

ブツブツと呟きながら自分の世界に入り込む。

「…ごめん、お姉ちゃんいつもこんなんだから」

「とても努力家なんだな。
優さんからは凛としていて優しい匂いがするよ」


「その分溜め込みやすいんですよね…
私たちにもっと甘えても大丈夫だと思うのですが…」

「お姉ちゃーん、そろそろ戻ってきて」

「なるほど、ありがとうございます竈門様!
今すぐ作成してきます!!」

お姉ちゃんは地面を軽くえぐりながら、自分の部屋へ走っていく。

「お姉ちゃん!?
…あースイッチ入ったな」

「あ、アイツ強い…!オイ桃太郎!!優子はどこ行った!?」

「いい加減名前覚えろ、嘴平
私は桃でお姉ちゃんは優。」

「嘴平さん、優の邪魔をするのはオススメ出来ません。

…優は怒ると机を片手(※素手)で破壊しますから」

「え?」

「え…?う、嘘だよね?桃ちゃん…」

善逸の言葉に無言で目をそらす。


…うん、あの時は真面目に死を覚悟したなぁ。

あんな温厚なお姉ちゃんが…ね。

…腕、粉砕骨折するかと思った。

「ねぇなんで目そらすの!?あんな可愛い人がそんなことしないよね!?何で二人とも何も言わないの!?」

「…温厚な人ほど怒ったとき怖いですよ」

「女だからって舐めたら駄目だよ…

普段あんまり怒んないから余計…ね」

「えー!?嘘でしょ!?」

「た、確かに…
あの人から柱より強い匂いがしたな」

「お姉ちゃん最強…いや、最凶だから」

嘴平はブルブル震えだし、それ以外は思わず溜息をついた。

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「ヘックシュン!!

ん…?風邪かな?」

部屋にあった文献を読み漁っていた優は首を傾げながらも、さほど気にしない様子で作業を続けた。

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ゆり - え!待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です。頑張ってくださいね。応募しています。 (2021年11月19日 21時) (レス) @page26 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
寒露桜(プロフ) - 九狐神さん» 頑張ってください......!無理だけはしないように......! (2020年5月3日 17時) (レス) id: 4b3ed537f2 (このIDを非表示/違反報告)
九狐神(プロフ) - 寒露桜さん» ありがとうございます!なるべく毎日更新できるよう、頑張りますね! (2020年5月3日 17時) (レス) id: b9aa34a2cc (このIDを非表示/違反報告)
寒露桜(プロフ) - お話の続きが楽しみです......!!次回の投稿待ってます! (2020年5月3日 8時) (レス) id: 4b3ed537f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九狐神 | 作成日時:2020年4月29日 22時

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