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お姉ちゃんから組紐を受け取って髪をくくり、お姉ちゃんお手製の呪符を取り出す。
「…
私の周りに放った呪符は、私の言葉と共に紅い炎を上げる。
その様子に柱たちはまばたきを忘れているようだった。
「私の使う
このように太陽と同じ効能の炎を操り、鬼を炙ります。」
炙る、という単語に引きつった笑みを浮かべるお姉ちゃんと祖国様。
いや、だって本当だもん。
「そして…
.
.
私に妹はいません。
私は末っ子ですから」
「で、でも!姉妹がいるって…!」
「…ここまで来て分からないんですか?」
恋柱の言葉にお姉ちゃんが不機嫌そうに眉をひそめる。
「何言ってるの桃姉!!嘘つかないで!!」
「…じゃあ、名字を言ってください」
「えっ?ツキミヤだよね…?」
「ふふっ何を言ってるんですか?
“僕たちは”ツキノミヤですよ?」
「よもや…まさか」
「えぇ。
僕が正真正銘の肉親…
月宮優です。」
そう不敵に笑いながら告げるお姉ちゃんの瞳は、藤色から私と同じ鋭く光る金色に変わった。
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ゆり - え!待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です。頑張ってくださいね。応募しています。 (2021年11月19日 21時) (レス) @page26 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
寒露桜(プロフ) - 九狐神さん» 頑張ってください......!無理だけはしないように......! (2020年5月3日 17時) (レス) id: 4b3ed537f2 (このIDを非表示/違反報告)
九狐神(プロフ) - 寒露桜さん» ありがとうございます!なるべく毎日更新できるよう、頑張りますね! (2020年5月3日 17時) (レス) id: b9aa34a2cc (このIDを非表示/違反報告)
寒露桜(プロフ) - お話の続きが楽しみです......!!次回の投稿待ってます! (2020年5月3日 8時) (レス) id: 4b3ed537f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九狐神 | 作成日時:2020年4月29日 22時