嵐の前の静けさ ページ10
「なんですか？その茶番劇のような出来事は」
『私が教えて欲しいです』
次の日。
登庁する前に警視庁の方へ用があったので寄っていた私に、そろそろお昼時だしこの前のお礼も兼ねて風見さんに食事に誘われていた。
そこで昨日のポアロの出来事を語った後、あの冒頭のセリフに戻るというわけだ。
「降谷さんは貴方の事となるととてもうるさいですからね」
『きっとアイツ未だに根に持ってるんですよ。警察学校時代に、銃の訓練でよく打ち負かしてましたから』
「はぁ…そうですかね…」
少し眉根を寄せた風見さんを余所にカレーライスを口に放り込む。
ここは絶品でお気に入りのお店。
降谷もよく来るようだが今日はいない。
とてもラッキーだ。
「それはそうとAさん。捜査会議に出てないそうですね」
『うん。降谷が出してくれない』
「…おそらくですが、組織の人間の目撃情報が多数集まったので近いうちそのアジトへ乗り込むそうですよ」
『へぇー…』
「FBIの方からは赤井秀一が狙撃手として候補に上がってますが、我々日本警察の方は貴方の名前が上がってます」
『え…』
「さすがに上の決定には降谷さんも逆らえないでしょうから、その内嫌でも捜査会議に出られますよ」
『ほんとですか？！』
喜びのあまりつい声を大きくして聞いてしまう。
真っ昼間の飲食店で混み合う中、何事だと思われ周囲の視線を浴びたが嬉しさのあまり全然気にならない。
そこで風見さんがｺﾎﾝと咳払いをして空気を変える。
「ですから、貴方にはしばらく赤井秀一と行動を伴にしてもらう必要があります」
『え？！赤井さんとお話が出来るんですか！とっても素晴らしいお仕事じゃないですか』
「えぇ、なので覚悟しといてくださいよ」
そう言った風見さんの顔に影が落ちたので、思わず持ってたスプーンを口に運ぶのをやめてしまう。
風見さんがあんな顔をするなんて一体何があると言うんだ…。
次に紡がれる言葉をじっと風見さんを見据えて待っていると
「降谷さん機嫌悪いでしょうから」
ｶﾞﾁｬﾝとスプーンが私の手から滑り落ちた。
降谷の機嫌が悪い？
そんなにアイツは赤井が気に入らないのか。
困ったやつだな。
『風見さん。諦めましょう。アイツの機嫌が悪いのは今に始まった話じゃないですし』
「いや、私より貴方の方が危な」
『大丈夫ですって。降谷もそこら辺は理解ありますよ』
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明里香(プロフ) - 空回りの話、誤字がありました。「お箱だろ」ではなく、「十八番だろ」です。 (2021年2月22日 23時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 夢主が降谷君の事を勘違いするシーン、面白かったです^_^降谷君、策士だなぁと感じました！続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年12月9日 15時) (レス) id: fb97b4034b (このIDを非表示/違反報告)
星香(プロフ) - 坂竹会長さん» ありがとうございます(o^^o)はい！コナンの夢小説に限らずですがたくさん素敵な作品があると思います。私の作品もその１つになれたらなぁー…と笑更新地道にやっていきます！吐血大丈夫ですか？！ (2019年7月25日 13時) (レス) id: 3c957dd699 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 面白いです!久々にコナンの夢小説見に来たのですが、やっぱ燃えますね♪((更新頑張ってください!! 失礼しましｺﾞﾎｯ_ー¶#_ｽﾐﾏｾﾝ､ﾄｹﾂｼﾏｼﾀ (2019年7月24日 6時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
星香(プロフ) - あかりさん» あかりさんありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2019年7月19日 15時) (レス) id: 3c957dd699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星香 | 作成日時：2019年7月8日 20時
