降谷サン？邪魔しないでください。【降谷零／安室透】

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最初はなんで私が…と思っていたけど、癒しのコナンくんのお陰でポジティブに現場に立ち会えます。






『コナンく〜ん。がんばれ〜』


「おい。運動会じゃないんだからやめとけ」


「いいじゃないか降谷君。愛らしくて結構なことだ」


「赤井。僕は今、安室なんですけどふざけてるんですか？」


「突っ込むのはそこか」


「は？何を言っているんですか？」


「いや、愛らしいっていうのは否定しないんだなと」








小声でなにやら争いを始める二人をきっと睨む。



なんかまた始まってるよあの二人。


現在進行形でコナンくんが推理してるというのに、静かにしなさいや！







「すみませ〜ん。お待たせしました」


『あ、高木っち遅いよ』


「あの…Aさん。その呼び方やめましょうよ…」


『え？高木っち可愛いよ』


「そういう問題じゃなくてって…わわっ」


『ん？あの、ちょっとまっ…』





こちらに歩み寄っていた高木っちが段差につまづいてこけ、その反動で手を伸ばした高木っちの手が私の胸を触りました。


しばらく騒然だった空気がいっきに静寂に包まれる。


うん、どうしようこれ。


そう悩んでいたら高木っちの手が離れ突然ひぇっと声をあげた。






『高木っちどうしたの？』


「う、うしろ…」


『ん？どうしたの？安室さん。今日は一段とご機嫌がいいね？』






そこにはいつもに増して安室スマイルがキラキラと輝いている…んでしょ？


私には安室スマイルが輝いているのか分からんが…。







「高木刑事さん？」


「は、はいっ…！」


「これ終わったらアッチで話しましょうか？」


「ひぇっ…！は、は、は、はいっ！お供させていただきますっ！」






え、この人達、路地裏で何する気だよ…。


めっちゃ高木っち怯えてるじゃん。






とまぁ、考えあぐねていると






「あれれー？おかしいぞ？」






コナンくんが事件を解決しにかかってるようです。


しかも、赤井さんもいつの間にか参加しているのでダブルショット！


これはお宝映像！


是非ともムービーに収めなければ…！


こうして、私は目暮警部に訝しげな瞳を向けられながらも、特等席でスマホを構えていた。








＊







＊








「あれ？安室さん、Aさんを止めないんですか？」


「え？あぁ…止めませんよ？それより。さぁ、今のうちに話し合いましょうかね？」


「あ…、はい…」

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