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──────此処が武装探偵社



随分と目立つ建物だこと。物騒な名前の癖に平然と街中に建っている赤レンガの建物に足を踏み入れた。


『武装探偵社って薄暮の武装集団とかいうあ
の?本当に存在してるのね』

「あぁ。武装探偵社が巷で異能力集団と呼ばれ
ている事はAも知っているだろ?実際に
は持たない奴も居るらしいがこの際それはどう
でもいい。」

「重要なのは異能を持つ奴の中に異能無効化の
能力を持つ奴が居る事だ。」


そういう職業の知り合いに与えられた情報を頭の中で思い出しながら足を進め扉の前に辿り着いた。そっとドアノブに伸ばした手が震える。

あ、そう云えばノックしていない。コツコツと扉を叩いて開けた。


『失礼します。武装探偵社は此方でしょうか』


階段やらエレベーターを使い複合ビルの中を歩いて来たものだから迷わずに辿り着いた自信が無かった。


「あぁ合っているよ。依頼人の方かい?」


所詮ハイカラな服装に身を包んだ美しい女性が出迎えてくれた。
後ろでラムネを飲んでいる男性が此方をじぃと見つめている気がしたけれど気の所為だろう。


そっと息を吸い女性の形式的な問いに答えた。



『はい。依頼人の谷崎Aと申します。』

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作者名:とと | 作成日時:2019年9月10日 19時

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