#08. ページ8
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「ん………、りょうた…」
夢を見てた。
あの日の、夢を。
大好きだったお父さんが家を出て行って、お母さんまでもが他の男の人の車に乗り込んで行ってしまった、あの日の。
苦しくて、辛くて、涙が止まらなかったことを思い出すと、じわっと視界が滲んだ。
それを隠すように俯いて目尻を強く拭う。
涼「…どうした?」
けど、涼太には見抜かれたみたい。
そう思ったら、なんだか楽になりたくなった。
全てをぶちまけて、助けてって泣きつきたい。
涼「我慢しないで全部叫んじゃえばいいんじゃない?
絶対、離れたりしないから」
その瞬間、何かがプツリと切れた。
私は涼太にしがみついて泣きながら、ひたすら
助けて、辛いの、と言い続けた。
そして途切れ途切れながらも、今まであったこと全てを話した。
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真希(プロフ) - あまり、こういう系の作品は見たことないので楽しみです。更新待ってます。 (2016年11月6日 19時) (レス) id: 0dbe461960 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめいろミルクティー - すごく面白いです!更新頑張ってください(≧∇≦)♪楽しみに待ってます♪無理せずに頑張ってください! (2016年9月10日 22時) (レス) id: e4921dbb5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風 | 作者ホームページ:http://jmw'p@dmtpamtpg.
作成日時:2016年9月4日 18時