筋ジストロフィー(3) ページ22
大倉side
最近誤嚥が多くて、ちょっと心配しとったけど、美味しそうにご飯を口に運ぶ姿に安心しとった。
でも、Aがなんかキョロキョロ周りを見て、人の目を気にしてるみたいや。
店にはAと同世代くらいの子もおるし、気になるんやろうな。
しまいには俺にも謝る始末。
大「A？Aはもっと堂々としとってえぇんやで？
確かに同世代の子たちみたいに自由にやりたいことやれんし、しんどいよな。
でも、やからって気にして殻に閉じこもらんでえぇと思う。」
貴「お兄ちゃんっ、、、涙」
大「あと、これからまた色々大変なこと出てくると思うねん、正直な。
やから、もっと俺に頼ってくれたら大丈夫やからな^ ^」
筋ジストロフィーは歳を重ねるに連れて、色んな障害が出ることがある。
やから、これからもっと色々Aも乗り越えなあかんこと増えると思う。
貴「お兄ちゃんはずっと私のこと助けてくれてるね。」
大「そりゃ、兄ちゃんやからな。
妹のこと助けてあげたいと思うやん？」
貴「小学生くらいのころ、いっつも家の前の道路で一緒に歩く練習してくれてたよね^ ^」
大「懐かしいな。笑
もう疲れてるから帰ろって言うてるのに、あとちょっとって言うてて、俺がバテてたもん。」
貴「あの頃は頑張ったらまた普通に歩けると思ってたのになぁ...」
そう力なく笑うAの顔見たらまた胸が締め付けられた。
そうやな、、、あの時Aはホンマにずっと歩く練習してたなぁ。
まだ小学生のとき、俺が両手をしっかり持ってゆっくりやったら自分の足で歩けててん。
俺もこうやって一緒にリハビリしとったら、奇跡が起きて、歩けるようになるんちゃうかって、思ってた。
大「諦めんとこな、あん時みたいに。」
貴「でも、、最近できないこと多くなって、、、
この間の検査でね、心臓にも障害出てきてるって。
もうどうしようもないよね、私。」
大「A...」
貴「ごめん。楽しい外食の席なのに。」
大「兄ちゃん。諦めてないから。
今すぐには難しいかもしれんけど、絶対、治す方法見つけるから。
やから、、、一緒に頑張ろ、なっ？」
Aの病気を治したいって一心でがむしゃらに勉強して、医者になった。
まだまだぺーぺーやけど、いつか、また一緒に歩けるように。
絶対諦めへん俺は。
やから、Aも諦めんと頑張ろな。
ーENDー
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えりこ(プロフ) - 無理しないで、続けてくれたら嬉しいです。頻度が変わろうと。お疲れさまですね。 (2017年9月5日 17時) (
レス) id: 8918fae8bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆみさん» 前回のリクエストシリーズのふたりの前のお話。出会い。恋人。同棲したきっかけ…ラストの手紙のエピソードなども書いて頂きたく。考え中な物、もまだあり、その他こちらの時間的な事もありもう少しお待ちいただけると嬉しいです。また！ (2017年9月5日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆみさん» さっそくありがとうございました。作者より。読ませて頂いきました。私は続けて頂きたいとおもってます。リクエストの件ありがとうございます。詳しくはボードに。少し先になってしまいますが。ですが今少しだけ。 (2017年9月5日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - 琴子さん» お久しぶりです^ ^ はい。少しどのような形のシリーズかお聞きしたいのでまたボードにご連絡頂けましたら幸いです。 (2017年9月5日 15時) (レス) id: a1c179d2bf (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - そしてOKだった場合なんですが、リクエスト出来るのもう少し先になっちゃいますがよろしくお願いします。その時はまたボードにお邪魔させてください。 (2017年9月5日 7時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆみ
| 作成日時：2017年7月18日 23時
