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南side
「おはよーございまーす」
楽屋に入って見えたのは、なんか考えてそうな慶ちゃんとパソコンに向かうシゲ。あれ、2人…?
小山「おはよ、A。お仕事お疲れさまー。手越とまっすーならソファだよ?てごちゃん今熱出ててさぁ。」
あ、そうなのか。テゴ風邪かなぁ、最近忙しそうだったし…。
小山「で、あなたは?」
唐突にそんなことを聞く我らがリーダー。なんもないよーって言う前にさりげなく椅子に誘導すんの、気づいてんだからな!
小山「何度なの」
あー、熱ある前提ね?あるけどさ、でもそんな素直に言うと思う?
「なにそれ、ある前提なの笑」
へらっと笑ってみせたけど、そんなん少しの時間稼ぎにもならなくて。
小山「うん、そう。」
横にいるシゲちゃんも逃がさねぇよ、みたいな目で見てるしさぁ、、。イケメンってさ、怒ると怖いよね、イケメンが故に。
「微熱ー。大丈夫、いけるよ。」
加藤「いけねぇよ、バカ。」
そんな真っ赤な顔で、どーこが微熱だ、あ?って噛み付くみたいに言ってくるイケメン。あぁ、シゲちゃん、今日もかっこいいね。
小山「ね、てごちゃんも熱だしさぁ、今日はお休みしよーよ、?」
優しいリーダーは甘い声で言ってくる、俺が嫌いな言葉。
休むって?俺の代わりは居ないでしょ?こんなんで休んでたら、周りに置いていかれるじゃん。…そんなの耐えられないんだよ。
「やす、まないよ…」
それとも、俺、要らない…?
分かってる、ほんとにこの人たちが俺の事を心配してくれてること。でも、寝不足と熱のせいで悪い方向にいく思考を止められない。
「こんなことで立ち止まってなんていられないでしょう…?」
置いていかれたくないんだよ。
1人は、怖い─────
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RIN29111397(プロフ) - ゼロ 一獲千金ゲーム書いてください (2020年6月1日 7時) (レス) id: 07a6ed2f8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SORA | 作成日時:2019年2月10日 19時